水耕栽培器『Green Farm Cube(グリーンファームキューブ)』はインテリア感覚! 1ヵ月で野菜を収穫できる!

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水耕栽培器『Green Farm Cube(グリーンファームキューブ)』はインテリア感覚! 1ヵ月で野菜を収穫できる!

水耕栽培器『Green Farm Cube(グリーンファームキューブ)』は、インテリア感覚で気軽に野菜を育てることができる卓上ファーム。その見た目はまるで熱帯魚の水槽! 日当たりや虫の心配もいらず、養液と種子をセットするだけで植物の育成を行えるという。その実力を検証してみた!



■家電メーカーの挑戦、『Green Farm Cube(グリーンファームキューブ)』
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『Green Farm Cube(グリーンファームキューブ)』発売元の株式会社ユーイングは、電気機器などを主な事業とする電気機器メーカー。家電メーカーだけに、植物を相手にするのは初めてのこと。光、植物の種類、肥料など、すべてが手探りからの開発だったという。
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「リビングに、畑を置こう。」これが『Green Farm Cube(グリーンファームキューブ)』のキャッチコピーである。家で野菜やハーブを育てたい人は多いだろうが、ゼロから始めるのは大変。特に水耕栽培はそれなりにコツが必要で、簡単ではない。それを丸ごとパッケージで解決してくれる点に『グリーンファームキューブ』の魅力がある。
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手順に沿って育てれば、ハーブやベビーリーフなどの新鮮な野菜を約30日で収穫できる。野菜が順調に育つための自然環境を再現しているのだ。日光の代わりとなるLED照明、ケース内を換気するファン、種子のコーティングなど、あらゆる部材に工夫が凝らされている。
しかもその成長の過程を、リビングの一角で毎日眺められるのが楽しい。美しいアクリルケース内で種まきから収穫までを楽しめる。土を使わないから清潔で、栄養をたっぷりと含んだ液体肥料により、土で育てるよりも生育が早いという。


■『Green Farm Cube(グリーンファームキューブ)』のキット内容
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まずは、キット内容を見ていこう。
キューブの大きさは、幅225×奥行225×高さ285.5mm。長方形の箱型をしており、30cm四方のスペースがあれば設置することが出来る。
栽培ケース 苗床パネルA・B 苗床フタ(5個) 水位フロート フロートカバー コンセント一体型ACアダプター お試し種子キット 取扱説明書 47-6_edited-1
本体を購入すると、お試し種子キットが1種類入っている。
種子(スイートバジル) 液体肥料 栽培スポンジ
■Green Farm Cubeのはじめ方
野菜を育てる前の準備として、栽培ケースなどを水洗いをして清潔にしておこう。
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本体の水位線まで水を入れ、付属の液体肥料をすべて入れ養液を作る。この液体肥料には、野菜の水耕栽培に重要である葉の育成を促進するチッ素・リン酸と、根や茎を強化するカリがバランス良く配合されている。
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次に栽培スポンジを準備する。
スポンジの切れ目に沿ってちぎり、水中でスポンジの空気をしっかりと押しだすように水を十分に含ませる。
栽培スポンジのくぼみのある面を上にして、苗床パネルの穴に上から押し込んで入れる。この時にスポンジとパネルの高さを合わせるのがポイントである。
栽培する品種に合わせて、栽培スポンジを入れない場所には、苗床フタでフタをしておく。
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次に種子をくぼみの中央に品種により1~2粒を蒔いていく。
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この時の注意点は、養液に浸かり過ぎないようにすること。種子は周りを土でコーティングしたオリジナル仕様となっており、水分がしっかり浸透、発芽を促進してくれるものとなっている。
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そして、本体カバーをかぶせて電源を入れれば準備は完了。操作パネルには日めくりカウンターとタイマーがついている。
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日光の代わりとなる照明には、省電力の白色LEDを採用しており、植物はこれで光合成を行う。昨今はスーパーで売られている野菜も、同じように水耕栽培&LEDで育てられている様子をテレビなどで見たことのある人も多いだろう。『Green Farm Cube(グリーンファームキューブ)』のLEDは設定した時刻から16時間点灯し続け、その後自動的に消灯するように通常設定されている。
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天面には排気ファンがついており、本体下部から吸い上げた空気を逃がすことでケース内の湿気や熱を排出している。虫などの侵入を防ぐフィルター付きなので衛生面も安心だ。
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四方は透明度の高いアクリルで、とても見やすい半密閉構造になっている。天面とアクリル部分は一体化。上に持ち上げるだけなので、野菜のお手入れや収穫もスムーズに行える。
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このあたり、家電メーカーらしいデザインと操作性で、なかなかよくできている印象だ!

■Green Farm Cubeで栽培してみよう
今回、栽培したのはピノグリーンとクレソン。そして、比較するためにキューブ外でも1株ずつ育ててみることにした。
直接日光のあたらない部屋に設置。室内温度の最低気温は15.5℃、最高気温は21℃。
LEDライトは通常モードの、「16時間点灯後 8時間消灯」に設定。場所は移動させたりせず、30日間育ててみた。
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まずLEDライト。これがかなり明るく、インテリアアイテムとしての存在感は抜群。植物にとっては、安定した光が真上から当たることで上へ上へと成長が促されるのだろう。
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自動消灯時は、光が段々と暗くなっていくように設定されている。
電源を入れると、LEDライト点灯のほか、排気ファンも回る。ゴォーという、空調のような音。日中は気にならないが、寝室などに置いた場合は、寝る時にこの音が気になってしまう人はいるかもしれない。
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発芽したのは3日目。キューブ外の種も同時期に発芽した。
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外でも発芽するならキューブは必要ないのでは、と思われるかもしれないが、それは違う。ライトがよくあたらない外のグリーンは光を求めてこの後も細長く延びたが葉は成長せず、途中(24日目)で比較実験は終了せざるを得なかった。一方でやはりキューブ内のものは葉も大きく育った! 苗床パネルにあいた9カ所の穴のうち、1カ所が取り外せるような仕組みになっており、持ち上げると成長した根の様子を観察することが出来るが、根もしっかりと伸びていることが確認できた。
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クレソンは、なかなか大きくならず心配になったが20日目以降から急に大きくなりだした。
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そして30日経ったキューブ内の様子はこの通り!

途中経過で必要になる作業は間引きと水やり。今回ははじめからスペースを空けて栽培したので間引きしていないが、成長の遅いものなど間引きをしていく。また、ケース内手前の水位フロートが下がってきたら、水を追加する。
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液体肥料を加えた養液は無臭で、水替えも必要ない。30日経過しても特に嫌なニオイは発生しなかった。
いよいよ、収穫である。

■いよいよ収穫!
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収穫してみると、予想していたより葉は濃い緑色で、丈夫に育っている。
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無農薬なので、洗わずにそのまま自家製ドレッシング(醤油・酢・オリーブ油・コショウ・マヨネーズ少々)で頂いてみた。
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新鮮で歯ごたえもあり、味もしっかりとしており、収穫する喜びをきちんと感じることが出来た!

今回、9つの穴のうち5つを使用して栽培したが、家族分というには少ないイメージ。彩りや飾りとして緑を添えたい時などに少しづつ採って使うのに向いているかもしれない。


なるほど、『グリーンファームキューブ』は電源を押すだけで、30日後の収穫までたっぷりと楽しむことができた。無農薬で新鮮なハーブや葉物を楽しめるとして人気の水耕栽培。チャレンジしてみたくても、お手入れの時間がなかったりすぐに枯らしてしまうという人にも、おすすめできるパッケージと言えそうだ!


■注意点もある。
しかしながら、やはり注意点もある。それは、グリーンファームキューブには「温度調節機能」がついていない点である。
今回おためし新商品ナビでは、12月から2月の3ヵ月にわたって複数回、栽培の検証を行ったのだが、スィートバジルの種をほとんど成長させられないケースもあった。スィートバジルの発芽適正温度は一般的に25℃が目安と言われている。検証時には室内温度15℃以上をキープしていたが、それでも発芽させることは少々難しかった。種子を発芽させる条件に「光」を要する品種もあるが、基本は「水」と「酸素」と、なにより「温度」なのである。
今回は真冬の検証であったが、逆に真夏の気温でも育てにくいハーブや野菜もあるだろう。つまりグリーンファームキューブでカバーできない部分を理解して、室温度(季節・気候)と育てる品種のセレクトを行えば、より楽しめるということだ。 そういった点では、これから春になり温かくなっていく時期は、スタートに最適だろう。

本体の重さは水を入れると約4kg。 持ち上げられないことはないが、水がしっかり入っているのでやはり定位置で育てると良いだろう。

■種子は専用のものを使う
『グリーンファームキューブ』は、種子キット(専用の種子、養液、スポンジ)さえ買い足せば、何度も栽培と収穫を楽しむことができる。
販売されている種子は23種類。
◆レタス・葉もの野菜系
レタス5種、サラダ菜、春菊、水菜、葉大根、サンチュ
◆ベビーリーフ系
エンダイブ、ルッコラ、ターサイ、チコリー、レッドマスタード、ピノグリーン、ビートオールレッド
◆ハーブ系
イタリアンパセリ、セージ、スィートバジル、クレソン、シナモンバジル
◆ミニトマト
販売価格はどれでも1セット1,200円(税抜)
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種は特殊コーティングされた専用のもの。ホームセンターや園芸店で販売されている種では育たないとは書いてないが、 専用の種子を使うことが推奨されている。
種子キットは公式オンラインショップ、または同封の専用ハガキで申し込むことが出来る。
種の買い方はこちら
ほかに必要なランニングコストは、電気代となるが……

■気になる電気代は?
電気代は通常のタイマー運転(1日16時間点灯)の場合で1日あたり、約6.2円/日。30日間では約186円となる。(目安単価(1kWh=22円)で計算した場合)
月200円以下は安いと思うが、いかがだろうか。

家電量販店(ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ケーズデンキ、コジマなど)やAmazonをはじめとするインターネット通販などで購入することが出来る。参考価格は10,800円(税込)。
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本体のカラーは、グリーン、レッド、ホワイトがある。
U-ING GreenFarmCube 水耕栽培器 ホワイト U-ING GreenFarmCube 水耕栽培器 ホワイト またグリーンファームシリーズには、今回ご紹介したキューブタイプの他、水槽サイズの「Green Farm」、たっぷり収穫出来る3段型の「Green Farm TRI-TOWER」がある。
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基本的には収穫の量ではなく栽培過程を楽しむアイテムだと思うが、これら大型シリーズであれば「量」も追求できそうだ!


■水耕栽培初心者に最適!
さて、この『グリーンファームキューブ』はハーブや野菜を育ててみたいと思ってもなかなか取り組めない人、水耕栽培に失敗してしまい枯らしてしまうことが多い人、手軽にハーブや野菜を育ててみたい人、新鮮な野菜を楽しみたい人などにやはりオススメしたい。時期を選べば、約1ヶ月という期間で収穫出来るところも魅力のひとつである。難しい知識も必要とせず、ちょっとした実験感覚も味わえる。

これから種まきには良い季節になってくるので、室内で水耕栽培をはじめてみるのも良いだろう!


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