スペインに住んでみる!?【はじめの一歩編】

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スペインに住んでみる!?【はじめの一歩編】

ここ、バルセロナはめずらしく雨の一日。春がやってくる前の植物が芽吹く手助けの雨、といったところでしょうか。 日本は今ごろ、卒業・入学シーズンですね。日本のそういう少し切ないような雰囲気、ここではなかなか味わえない感覚なのでなんだか懐かしい気がします。 新しい年度に入る直前の今、新しい一歩を考えている人も多いのではないでしょうか?今回は海外に暮らしてみたい!旅行ではなく滞在してみたい!と考えている人たちのために、どんな方法があるか、少しですが紹介したいと思います。

海外へ留学する?働きにいく?

どのくらいの期間居るのか?どんな形の滞在にしたいか?それによって滞在の方法も手続きもさまざま。
まずは、どういう滞在にしたいか自分の中でビジョンを持つことが海外へ出る第一歩。
そのために、実際に現地在住者のブログだったり、留学エージェントのHPを見たり情報収集をするのはとても大切です。

スペインは残念ながらワーキングホリデーという制度がないのが現状。また、昨今の不景気の影響もあり、日本から現地の就職先を見つけ労働VISAを取って入国・・・というのもなかなか難しいような気がします。日本の法人も現地採用か日本からの赴任というのが多い印象です。もしくは、事業主として現地で法人を立ち上げるという方法もありますが、気軽にはいきませんよね。

そんな中一番の近道といえるのが・・・

それに比べると学生として滞在するのはさほど難しくないように感じます(ただし、2011、12年頃は一時外国人の閉め出しがとても厳しくなり、学生VISAでさえ許可が降りない、更新が出来ないということが頻発したようです)。というわけで、スペインにどうしても住んでみたい!ある程度貯金もある!という人には、学生として滞在するのが一番早いのかなと思います。
同時期にイギリスに渡った友人は、語学テストがありそれに受からないとVISAがもらえないということで大変そうでしたが、スペインの場合は書類や申請関係をきちんとすすめれば、語学レベルなどは問われませんでした。
※ただし、今後変わる可能性はあります。

どのくらいの期間でいく?

滞在したい期間によっても手続きのすすめかたは様々。

90日以内ならVISAなしで

シェンゲン領域内に属しているスペインでは、90日以内の短い留学であればパスポートがあればできるそう。ただし、180日間に最大90日の滞在が可能ということなので、スペイン入国の前に他のシェンゲン国に入国していた場合には、合計で90日を超えないよう注意が必要です。なんだか複雑ですが・・・不法滞在にならないようにきちんとチェックしましょう。

それ以上滞在したい場合には、VISAが必要。その中でも180日未満なのかそれ以上にするのかで短期VISAと長期VISAという風に分かれます。
短期VISAは申請から取得までの期間が短いですが、現地での延長ができません。一方、長期VISAは現地でのVISAの更新が可能です。ちなみに最長でも1年ごとに更新手続きが必要になります。申請に必要な書類は、学校の入学許可証や宿泊証明書、残高証明など多岐にわたります。

わたしの場合、当初は1年間という予定だったので、迷わず長期VISA。個人的に「1年」という期間は、自分としてもひと区切りという感じもしますし、周囲も比較的納得しやすい期間なのかなという印象があります。(といいつつ、2、3年〜と経ってしまうケースが多いのも事実です)

どこに住むか?

スペインとひとくちにいっても地方や街によって雰囲気も文化も人も違ってきます。まずは、どの街に住んでみたいか?どの街なら自分のしたいことができそうか考えましょう。
「旅行で行って一番惹かれた」「フラメンコならアンダルシア」「友達がいるから」などどんな理由でもいいと思います。

ちなみにわたしの場合、どこの国にしようか、どの街にしようかと考えたときにいくつか候補はあったのですが、旅行でも数回訪れたことがあり、短期の滞在経験があったバルセロナに落ち着いたのでした。

何を学ぶか?

「スペインに住んでみたい!」という気持ちが先で、滞在を決めたのか、「○○を勉強したい!」という目的が果たせるのがスペインだったというのか・・・理由は人それぞれ。スペインで何を学ぶのかでもまた変わってきます。

一番メジャーなのがやはり語学学校でしょうか。何をするにしても、まずは言葉ができないと進みませんから、語学学校でスペイン語を学びながらスペイン生活を楽しむというのもひとつの方法だと思います。
たいてい私立の語学学校は毎週月曜日から入学ができるので、シーズンや期間を選ばないというのもいいところです。初日、またはあらかじめレベルチェックテストを受け、同レベルのクラス(すでに開講している)に入れられるのが一般的かと思います。VISAが必要な期間になる場合は、VISA申請に必要な入学許可証を発行してくれる学校を選ぶ事が重要です。

やりたいことが決まっているのなら、大変ではありますが日本で基礎を身につけて飛び込んでみるというのもありかもしれません。大学や専門学校の場合、コース開始がほとんど9、10月なのでそれに間に合うように入学手続きをすすめましょう。この場合もVISA申請に必要な入学許可証を発行してくれる学校を選ぶ事が重要です。VISAについては、コースの開講期間に合わせて、短期か長期か決めましょう。また、一部の大学や専門学校では、日本の学位をスペインの学位に移行させる手続きが必要になることがあります。

疑問に思ったら、なんでも確認するというのが大切です。日本と違ってすぐに返事が来ないかもしれませんが、催促をしたり、繰り返し尋ねたり根気良く対応しましょう。

どうやって手配をすすめる?

はじめての海外生活、わからないことも多くて不安・・・という人には留学エージェントという強い味方が!代行してもらう分お金はかかりますが、自分自身の不安や負担が減るという意味ではいいかもしれません。エージェントといっても、在日本の会社から在スペインの会社まで様々。とりあえずイメージを掴むために留学フェアのようなものに参加してみるのもいいかもしれません。

自分で手配するという場合には、不安もわからないこともたくさんあって、時にくじけそうになるかもしれませんが、それをひとつずるクリアしていくやりがいのようなものがあるのも事実です。実際に、現地で暮らすことになったら、右も左もわからない中手探りで生活を切り開いていくことになるので、自力でやるというのもおすすめです。そんな時、頼りになるのが同じように留学している日本人のブログや情報サイトです。


いずれにしても、とにかく情報収集そしてどういう滞在にしたいかということに尽きると思います。「スペイン 留学」で検索すればたくさん情報が出てきます。
準備は大変だし、お金もかかることなので誰にでも勧められるというわけではないですが、海外へ出て違った価値観にふれるというのもいい経験なのは確かです。


VISAや留学について詳しくはこちら

留学エージェント アイネッサ(VISA手続きについて)

在日スペイン大使館

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