チャーミング井上が本で明かした“お笑い賞レース”の裏側 (3/4ページ)
■破天荒なエピソードを遺していった父親に本を捧げたい
――この『芸人生活』を誰に捧げたいとお考えですか?
井上:亡くなった父親です。この本の中にも出てくるのですが、すごいエピソードをくれたので…。まずは父に「ありがとう」と言って本を捧げたいです。
――お父様が亡くなった際のエピソードも描かれていますが、まさに笑いあり涙ありというもので、最後はうるっときました。
井上:お葬式のエピソードはそうですね。それだけじゃなくて、破天荒ぶりがすごくて、いろいろやってくれたことに感謝しています。
これは本には書いていないと思うのですが、父が山で掃除をしたあと、ゴミを燃やしていたんですね。それで燃え切るのが遅かったので一度家に戻って休憩をしていたんです。そうしたら火が燃え広がって山火事のようになってしまって、母がびっくりして父を探していたところ、彼は自分の部屋で「ボンバーマン」をやっていたそうです。
こういう奇跡のようなエピソードが何個もあるのですごいなと。もともと、漫画を描き始めたのも父の影響というか、父から漫画を読ませてもらって好きになったという経緯があるので。
――具体的な作品を教えていただけますか?
井上:『Dr.コトー診療所』の作者である山田貴敏先生の初期の作品で『風のマリオ』という漫画なんですけど、とにかく面白くてハマったのが最初ですね。高校の頃には4000冊くらい漫画を所持していて、結構な漫画マニアだったと思います。ただ、そのときすでにダウンタウンさんに憧れて、お笑いの道を志していたので、こういう形で自分の漫画を本にできるとは…という感じです。
――この『芸人生活』が空前の大ヒットとなって、10万部、20万部と売れたら、その印税を何に使いたいですか?
井上:2巻を出すための生活費ですね。やはりお笑いで売れたいので、もちろん漫画は2巻出したいですけれど…お笑いで売れたいです。
――本書を特にどんな人に読んでほしいですか?
井上:芸人には読んでほしいですし、あとはお客さんですね。お笑いが好きな人たちに読んでほしい。要はみんなに読んでほしいです。