ロボットたちの製作・撮影が見られる『インターステラー』の舞台裏 (3/3ページ)
TARSとCASEが変形し、素早い動きをするといった場面があり、スペシャルエフェクトチームも到底パペットでは演じきれないと感じたこともあったようですが、形状を変えたマシンを作るなどを行い、意外にもこなせてしまったのだとか。
例えば、水の惑星での救出シーンは全てCGかと思いきや、実はほとんどがマペットで、救出後に水の中を滑走させた部分だけがCG。水中を極力速く走るために細身のタイヤを装着した乗り物に車輪のような形へ変形させたCASEを付けて走らせ、スタントダブルの女性を抱えて戻ってきたシーンを撮影した後、CASEが自力で水中ダッシュしているようにCG編集しているのです。
アーウィンは灰色のボディスーツに身を包み、常にマシンの裏側でTARSとCASEに命を吹き込んでいました。そして言葉は多く発せずとも、しっかりとした存在感を放っていたのです。俳優のマシュー・マコノヒーは瞬く間にウィットに富み、少々皮肉屋なTARSと物静かなCASEと「繋がり」を感じたのだとか。これはアン・ハサウェイがインタビューでも言っている通り、アーウィンがTARSとCASEというマシンを深く理解していたからでしょう。
胸部と足を固定され、膝を曲げてマシンを動かし続けなくてはならないという過酷な状況においても、現場では常に笑顔だったというビル・アーウィン。彼の活躍と多大なる努力があったからこそ、ノーラン監督の求めた個性のあるマシンが生まれたのです。
[via Sploid]
(中川真知子)