「命の危険を4、5回は感じた」メキシコ麻薬戦争を体験した男が激白!! (2/5ページ)

日刊大衆

カルデロン大統領の政策が変わった時だと思う。

メキシコにおいて警察は腐敗しているが、軍の方がまだ腐敗が少ない。それを国が直接動かしたことで、各カルテルのメンバーは身を守るために市民社会の中に溶け込んでいった。それによって各カルテルの弱点ができて、縄張り争いが激化してしまった。ストリートでの価値感やそれまでのルールはその時点で塗り替えられてしまったんだ。


映画はドキュメンタリーの一般的な手法であるインタビュー形式ではなく、撮影者自身をも作品の中に存在させるシネマ・ヴェリテ的な手法を採用。麻薬組織を讃える音楽ジャンル、ナルコ・コリードの歌手、エドガー・キンテロと、アメリカと国境の都市で警察官として働くリチ・ソトを対照的に描いている。

意外なことに、ある種の市民にとって麻薬ギャングは憧れの存在。金と権力を持ち、中央政府に対抗するヒーローとして扱われる。アメリカ在住のキンテロはギャングに憧れ、その世界観を賛美する。一方で警察官として真面目に働くリチ・ソトは他に職がない現状、腐敗する警察組織などの狭間で揺れ動く。

『皆殺しのバラッド/メキシコ麻薬戦争の光と闇』は麻薬ギャングをとりまく一般社会の状況がリアルに描かれているが、その取材は苦労の連続だったと言う。

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(C) 2013 Narco Cultura.LLC


具体的に命の危険を感じたことは4~5回はあったよ。もちろん単に疑心暗鬼になってしまっただけの場合もあり、取材に同行した録音技師と2人で思わず笑ってしまったこともあったが、それが続くと逆にリラックスし過ぎてしまう危険もある。一瞬で状況が変わってしまうので、疑心暗鬼ぐらいがちょうどいいのかもしれない。フアレスにいたときには、2回ほど強烈なプレッシャーを感じた時があった。間違いなく「お前たちを見張っているぞ」というメッセージが明確に伝わってきたので、すぐに引き上げたんだ。

実は、今回は潜入取材は一切しなかった。
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