アニメ業界の内と外 『月影のトキオ』の7分に込められた思いとは? (3/4ページ)
小川 僕は、アニメの音楽で担当させてもらう上で、「日本アニメ(ーター)見本市」という、これ以上ない舞台をいただいたというのが率直な感想です。
もちろん「月影のトキオ」という作品に関して、自分とすごい肌があった感じがして、ストーリーの設定やキャラクターの立ち位置、心情を理解して音楽をつくれたと思います。
水野 アニメ業界とは違う素晴らしいアニメーションをつくる方々を紹介することが自分の使命だと思っていたので、それが実現できてよかったですね。
何度も見てもらいやすい尺

──日本アニメ(ーター)見本市だからこそ、意識した点はございますか?
板倉 僕らが神風さんに呼ばれたということは、アニメ業界の文脈からちょっと外れたものを求められていると思ったんです。
なので、自分らしさを出そうとしたんですが、やっぱりアニメ業界の方々の勢いに飲まれて、作画がそっちに引っ張られた時がありました。でも、最終的には周りと話し合いながら、自分らしさを出せたと思っています。
安達 今振り返ってみると、"見本市なんだ"ということを意識してました。とにかく整合性とか雰囲気を合わせることよりも、「こんなこともできますよ」みたいな、いつもと違う世界を覗いてもらおうという意識でやりましたね。
小川 僕も「見本市で何ができるか」ということを意識していました。だから、今までやったことのないことに挑戦したいと思っていて、はじめて自分で歌ってみて、自分の声を録音して世に出した。自分の見本として発表できたら、という意識でやらせていただきました。