あげ過ぎは危険!子どもが将来「育ちの悪い人」 になるお駄賃の習慣
子どもがお手伝いをしてくれたとき、ママなら思わず褒めてしまいますよね。でも、それがお片付けしたらシール1枚、食事を残さず食べたら2枚と形にするのはどうでしょうか?
更に食器を下げたら10円、タオルを畳んだら20円とお駄賃を渡すのは?
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が子どもへのお駄賃のあげ方について、お話ししたいと思います。
■「家事の手伝い」は家族の一員として当然のこと
子どもが良い行動をしたとき、親は頭を撫でたり拍手したり賞め言葉をかけてあげますよね。そうすると子どもも嬉しくて「がんばろう」という気持ちが生まれます。動機づけとしては大切です。
でも、毎回「お手伝いしたからお菓子あげるね」としていると、言葉は悪いですが“水族館のアシカショー”のように餌がないとやらなくなる危険も。
子どもにお金を与えるお駄賃も同じです。
皆が快適に過ごすために片付けたり、掃除したり、誰かが病気になったら看病したりするのは家族の中で当たり前のこととも言えます。これをまだ子どもが幼いうちから“○○したから○○円”とお金に換算する習慣ってどうなんでしょう?
■お駄賃と「お小遣い」の違い
子どもが小学校にもなるとお小遣い制にする家庭もちらほら出てきます。週に100円とか月に1,000円など定額制です。
決められた予算の中で貯めたお金で好きな玩具を買ったりおやつを買います。時には無駄遣いをしてしまい欲しい物が買えなくて後悔したりします。でも、この体験を通してお金の管理が出来るようになり、マネージメント能力がついていきます。
でも、家の仕事をした対価としてお金に換算する習慣、これは同じお金を与えるのでも随分と意味づけが変わってきます。
また、他に子どもにお金を与える機会としてお年玉があります。新しい年を迎えたお祝いとして大人が子どもに金銭を与える習慣です。赤ちゃんが生まれた時や入園、入学のお祝いに親戚がくれる御祝い金、同じお金でもこれは○○したからの対価ではなく、お祝いの気持ですね。また意味が違います。
■何でも「お金」に換算する人
こんな大人にはなっていけません。
(1)徒歩通勤している人の言い分
「私は徒歩で通勤していて靴の減り具合が半端じゃあないんです。だから交通費として靴代を支給してください」
(2)運動会の準備や後片付けをした元OB職員の言い分
「あの、今日の日当はおいくら頂けるんでしょうか?」
(3)習い事の先生に保護者同士お金を出し合ってお歳暮の品を贈ろうとした時のある保護者の言い分
「普段、お月謝払っているんだからなんでそんなことする必要があるの?」
(4)ママ友が集まってのホームパーティを開催した家主の言い分
「ガス代とか調味料の塩のお金も計算に入れて割ってね」
(5)友人に封筒を1枚あげた人の言い分
「1枚10円ね」
いかがでしたか?
ママ友が新しい洋服を着てきたとき「その服、素敵ね」と言う前に「それ幾らしたの」とつい聞いてしまうことってありませんか? 親しい中だからする会話ですが、子どもは横でしっかり聞いています。
親が何でもドライにお金に換算する姿勢を見せていると、将来子どもも同じことをします。そして周りから「あの人なんでもお金に換算するよね。何だか育ちが悪い感じ」なんて思われてしまうかもしれませんよ。
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【参考】
※ 立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』