SUVにもハイブリッドの流れが加速!日産エクストレイルハイブリッドモデルを試乗してみた (2/3ページ)
ブレーキは従来の油圧ブレーキ(摩擦ブレーキ)と協調して動作させなければならず、効率がよくてもドライバーの感性に合わなければ違和感を感じ、結果として運転しにくくなってしまうからだ。
またABS(アンチロックブレーキシステム)やVDC(ヴィーグル・ダイナミクス・コントロール、車両安定装置)もブレーキ制御をおこなうため、システムは複雑を極める。
■ 回生ブレーキとABSの問題
特に問題となるのは回生ブレーキと摩擦ブレーキの過渡領域、ABS制御の部分である。つい先日も筆者の友人がハイブリッド車で濡れた路面の下り坂を軽くブレーキをかけて止まろうとしたところ、マンホールに前輪が乗った瞬間にABSが作動し制動抜けが発生、その後も制動力が復帰せず低速で前車に追突するという事故にあったばかりである。
この点について開発担当者にきいたところ、この事象は回生ブレーキと摩擦ブレーキの切り替え時に問題となる部分だという。回生ブレーキを使っているときは駆動輪、つまりFFやFFベースの4WDなら前輪のみにブレーキがかかっている状態で、後輪にはブレーキがかかっていない。このときABSが作動し回生ブレーキが解除されると瞬間的に摩擦ブレーキに切り替え、4輪で制動させる。摩擦ブレーキは油圧であるが、この油圧が立ちあがるまでのタイムラグが空走感、制動抜けといった事象だという。
エクストレイルの場合、VDCで使う油圧ポンプを大容量化し、瞬時に油圧を立ちあげることでこの問題を解決している。特にSUVは雪道や凍結路を走行することが多いため、フィーリングも含めて入念にチューニングしている。これならば友人も安心してブレーキを踏むことができるだろう。
■ SUVにも拡大する環境性能
SUV市場は近年グローバルで拡大傾向である。