水素社会実現に向けて、日本の技術が集結 (2/3ページ)
そのときに水素燃料を有効に利用するためには、燃料電池のような技術を確立させておく必要がある。そのために現状では“エコ”でないFCVにもじゅうぶん存在意義があるわけだ。
そして、上にも書いたとおり、現在、水素によるサステイナブルな社会を実現するためには“製造”が最大の課題だといえるだろう。自然エネルギーを使って水素燃料を製造する技術の確立だ。
■ 東芝が水素ソリューション開発を促進
今月に入って、東芝が府中事業所内に『水素エネルギー研究開発センター』を開所することを発表した。東芝グループは、再生可能エネルギーによる発電システム、水電解装置、燃料電池など、グループ内の水素関連技術を融合させて水素ソリューションの開発を進めていくという。その取り組みの一環として同センターを開所したのだ。
より具体的な計画もある。本年度以降、離島・遠隔地など発電コストが高い地域向けに再生可能エネルギーから水素を生成して再び電力として利用する“地産地消型”エネルギー供給システムを実用化し、そういった地域における電力の低コスト化や安定供給を目指して行くという。また、2025年をメドに、海外での大規模風力発電などによって安価に生成した水素を国内に輸送して、水素ガスタービン発電所で発電を行う水素サプライチェーンの構築も計画しているという。
■ NEDOは人工光合成による水素生成を目指す
また新しい水素生成技術として、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)では、人工光合成による水素製造を研究している。3月末には、「人工光合成の水素製造で世界最高レベルのエネルギー変換効率2%を達成」という発表を行った。