中国「クスリ漬け食堂」ギョーテン実態 (2/3ページ)
医療ジャーナリストの牧潤二氏が言う。
「うつ病の治療薬などとして使われるクスリで、一種の興奮剤です。日本でも、うつ病と偽って病院で処方してもらい、中毒になる人が多くいます」
このメチルフェニデートは、覚醒剤の主成分であるアンフェタミンと似た中枢神経刺激作用があり、疲労回復、多幸感が得られるという。中国の一部の飲食店では、これを麺のスープに混入し、客に出しているというのだ。
市販の調味料の中にも、危険なものがあるという。
「調味料『X』には、"ベンゼン"の元となる成分が含まれています。この調味料は、お湯に溶かすだけでコクのある中華スープに変身する魔法の粉として、一般家庭はもちろん、中国の飲食店で大ヒットしたんです」(通信社記者)
では、ベンゼンとは何か? 牧氏が言う。
「ベンゼンは、いわば"クスリの素"。ベンゼンからさまざまな用途の薬剤が精製されるんですが、代表的なものが殺虫剤です」
中国発「パンデミック」の危機
殺虫剤の素とは恐れ入るが、調味料『X』がよく使われるのが、中国で「紅焼肉(ホンシャオロウ)」と呼ばれる人気料理。日本では「豚の角煮」として知られる。
「南京市内の某人気店のコックが、"『X』を使うと客が病みつきになるが、オレたちは絶対に食べない"と、地元メディアに明かしています」(前出の記者)
食堂だけではなく、喫茶店も危ないという。
「中国茶にせき止めシロップを入れて、まろやかさを売りにしている店もあるそうです」(前同)
ある種のせき止めシロップに含まれる成分には強い依存性があり、薬物厚生施設に入居する重症者も存在する。
ああ恐ろしい……。こうした現状を知れば知るほど、"もう怖くて中国の食堂には行けない!"と思うのが当然だ。それでなくても、カドミウム汚染米や地溝油(下水を精製したドブ油)の氾濫(はんらん)で、中国の食のイメージは地に落ちた感がある。
特に地方の食堂では、カドミウム米や地溝油に加え、川の水をくんで調理することもあるという。中国全省を踏破した評論家の宮崎正弘氏は、「現地で何度も腹を壊した」と述懐する。