レーザーでスペースデブリを一掃!? 共同研究で新技術が考案される (1/2ページ)
筆者の世代(1970年代前半生まれ)は、死ぬまでずっとこんなニュースを聞くと『宇宙世紀0079』を思い浮かべてしまうのだろう。“レーザーを宇宙空間のデブリに照射”などといえば『ソーラレイ』を、“大気圏に再突入させて除去”などと聞けば『コロニー落とし』を。まるで『機動戦士ガンダム』の世界である……。ってそんなこと考えるのオレだけか?
■ 小さいデブリをレーザーで落とす
理化学研究所の研究グループが、スペースデブリ(宇宙ゴミ)に高強度レーザーを照射して除去するという方法を考案した。同研究所のウェブサイトで報告されている。これは数センチメートルサイズの小さなデブリを除去する方法の初めての提案だ。この方法が実用化されれば、サイズの小さいデブリなら、かなり効率よく除去できることになりそうだ。
これは、エコール・ポリテクニークと原子核研究所宇宙物理センター/パリ第7大学(フランス)、トリノ大学(イタリア)、カリフォルニア大学アーバイン校(米国)との共同研究による成果だという。
スペースデブリというのは、地球衛星軌道上に散在している宇宙ゴミのことだ。事故や故障で制御不能になった人工衛星、ロケット本体や部品から、スペースデブリ同士の衝突で生まれた小さいものまで、さまざまなサイズのものがあるが、0.3~10cmのデブリは非常に多数存在している。
そんな小さいサイズのデブリでも人工衛星や宇宙ステーションに衝突すれば大きな損傷を与えるおそれがあるが、小さいため検出がむずかしく、これまで除去する方法は提案されてこなかった。
今回発表された方法は、スペースデブリに高強度レーザーを照射する。しかし、そのレーザーで焼却してしまおうというほど物騒なものではない。レーザー照射されると、デブリの固体表面からはプラズマが噴き出す現象が起こる。