喘息発作の仕組みが解明!? 治療には骨粗鬆症の薬が効果を発揮 (1/2ページ)
筆者は小児喘息だった。さいわい現在はほぼ完治しているが、喘息の苦しみはいまでも忘れない。あわせて、運動をすると発作が出やすいため運動があまりできず、精神的なストレスやコンプレックスも少なくなかった。
そんなこともあって、いまでも喘息の効果的な治療法が確立することを願っている。だから、こんなニュースがあると嬉しい。カーディフ大学の研究者が、喘息を引き起こす潜在的な原因と画期的な治療法を発見したというのだ。
■ カルシウム受容体がカギだった
カーディフ大学の研究者が、キングスカレッジロンドン、メイヨークリニック(米)の科学者と共同で行った研究にもとづいた論文を『Science Translational Medicine』誌に発表した。それによれば、カルシウム感知受容体が喘息を引き起こす、これまで知られていなかった役割がわかったという。
その論文は、あわせてカルシリティック(カルシウム感知受容体に作用する化合物)を使った既存の薬が、気道狭窄や気道過敏、気道の炎症によって起こる呼吸困難(つまり喘息の症状)の治療に効果的だということも強調している。
この発見は、信じられないほどすばらしいものです。私たちは、アレルギー性喘息において、アレルゲンやたばこの煙や排気ガスによって起こる気道の炎症と、気道の過敏性を結びつけるものをはじめて発見したのです
とダニエラ・リカルディ教授は語る。
私たちの論文は、どのようにしてそれらのアレルギーの原因が、気道の組織上でカルシウム感知受容体を活性化させる化学物質を放出し、喘息の諸症状を引き起こすのかを説明しています。