2020年東京五輪「長嶋と王」で野球当確! (3/5ページ)
追加競技が加われば、その上限を超えるわけですが、開催都市が、その上乗せ分の経費を負担すれば、問題ないという方向で話が進んでいます」
だとすれば、組織委としても、黒字が見込める競技に傾くのは当然だ。
「その点、野球は1試合につき、5万人近い観客の入場料収入を確保できます」(前出のNPB関係者)
IOCから東京五輪の放映権料を660億円で取得したNHKと民放各局からも、こんな思惑が透けて見える。民放関係者は言う。
「特に民放は、CM収入で巨額な放映権料を埋めなければなりませんが、正直言って赤字を覚悟していました。でも、13年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のオランダ戦で野球は、44%台の瞬間視聴率を叩きだしています。五輪で日本代表が金メダルを目指して戦えば、1試合で億単位のCM収入も夢ではありません」
まさに野球は、東京五輪にとって"ドル箱"となる競技なのだ。しかも、稼げるのは、入場料収入やCM収入だけではない。経済波及効果も計り知れない。
経済アナリストの森永卓郎氏によると、
「個別のプロ野球チームが優勝した際の経済効果は、300億円~1000億円と言われています。五輪の場合、優勝セールがありませんが、その分を差し引いたとしても、かなりの数字は期待できるでしょう」
だが、すんなり野球に決まるかというと、いくつかまだ障害があるという。
「何しろ、組織委の森会長のところは、門前市をなす賑わい。"東京五輪で追加競技が認められるなら、ぜひウチも……"と、それぞれの国際競技団体代表が、海外からわざわざ訪れるなど、PR活動が加熱。森会長も"表敬を受けるのは(各団体とも)1回ずつ"などと、クギを刺すほどです」(前出のライター)
東京五輪に意欲を見せる競技は、野球&ソフトボールのほか、空手、スカッシュ、ウエークボード、ボウリング、スポーツクライミング、綱引き、ビリヤード、ローラースポーツ、ダンススポーツ、3人制バスケットボールの計11競技。