能年玲奈の事務所トラブル…「独立」も「残留」もいばらの道

デイリーニュースオンライン

レプロエンタテインメント公式サイトより
レプロエンタテインメント公式サイトより

 女優・能年玲奈(21)の「洗脳騒動」が波紋を広げている。

 恩師である演技指導の講師に洗脳され、無断で個人事務所を設立するなど暴走していると複数のメディアで報じられている。その一方、事務所の冷遇ぶりに能年が反旗を翻しただけとの説もあり、洗脳報道は事務所サイドが仕組んだのではないかとの憶測も流れている。

 人気女優をめぐる正反対の報道がぶつかり合っている騒動の真相はどこにあるのだろうか。

「生ゴミ先生」との親密すぎる関係

 騒動の発端は今年(2015年)1月、能年が「三毛&カリントウ」という不思議な名前の会社を設立したことだった。その登記簿の役員欄には、能年と並んで取締役に演出家の滝沢充子氏の名前があった。滝沢氏は事務所の依頼でブレイク前から能年の演技指導を担当し、その才能を見出した人物。最初の指導で「あなたは女優をやらないと生ゴミね」と能年に言い放ったエピソードから「生ゴミ先生」と自称している。

「三毛&カリントウ」は能年がデザインしたキャラクター「カリントウ」のグッズなどを販売する目的で設立されたというが、その業務内容には「芸能プロダクションの経営」という項目もある。実質的に個人事務所ではないかとの憶測が流れ、所属事務所に無断で設立していたことが分かると「独立騒動」に発展した。

 能年が勝手に独立を画策するとは思えず、疑いの目は親族でもないのに役員になっている滝沢氏に向いた。能年は「唯一の親友」とトーク番組で再三語るほど滝沢氏に心酔しており、手をつないで歩いている姿が週刊誌で報じられたことから「同性愛疑惑」が生まれるほど親密な関係。能年が滝沢氏にそそのかされ、独立を計画しているのではないかとの見方が浮上したのだ。

 また、滝沢氏が所属する芸能プロ「インクアンク」と「三毛&カリントウ」の本店所在地が同一であることも判明。これで能年の独立説が強まり、滝沢氏と事実婚の関係にあるとされる「インクアンク」の代表で漫画家のK氏が騒動の「黒幕」だと疑われているとも一部で報じられた。

 この騒ぎが広まる直前、レプロエンタテインメントの代表・本間憲氏は「善人の仮面をかぶって恩人ぶって近付いて来て洗脳しようとする悪党がいつの世にも何処にでもいるなと」と自身のTwitterに書き込んでおり、それを境に「洗脳」説が大きく取りざたされた。

「洗脳」ではなく事務所の冷遇への反発か

 その一方で「洗脳」を否定する報道も噴出している。

 発売中の『週刊文春』(文藝春秋)は能年に対する事務所の冷遇ぶりを指摘。能年はNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』で大ブレイクしたが、記事によると当時の月給は5万円。拘束の長いドラマ撮影で過酷スケジュールになっても事務所のフォローはなく、洗濯するヒマもないために下着の替えも切れるような状況。替えの下着を購入しようにも財布に「200円」しかなく、パンツすら買えなくなっていたという。

「冷遇のきっかけになったのは同じ事務所の川島海荷(21)の存在。川島は本間代表が自ら才能を見出し、肝入りで大々的に売り出した。『あまちゃん』のオーディションにも事務所の本命として参加させたが、実際に選ばれたのは当て馬扱いだった能年。同作で能年は大ブレイクし、一気に川島を追い抜いてしまった。しかも能年は滝沢氏にベッタリですから本間代表にしてみれば面白くないわけです」(週刊誌記者)

 本間氏の意向で能年には新たな仕事が回されず、実写映画版『進撃の巨人』のミカサ役のオファーも事務所に断られてしまったという。限界に達した能年は「事務所を辞めたい」と通告。しかし本間氏は取り合わず、これが両者の決定的な溝になった。

 ショックを受けた能年は滝沢氏と協力し、事務所に無断で新会社を設立。それを知った事務所サイドが弁護士を立てて協議するに至った。つまりは「待遇をめぐる事務所とタレントの確執」というわけだ。前述の「洗脳報道」はトラブルがネット上に広まってから噴出したとされ、能年や滝沢氏のイメージダウンを狙った策略ではないかと疑われている。

待ち受けるのは芸能界の地獄…引退の可能性も

 同じ騒動を扱いながら報道が真っ二つに分かれている状況。どちらの見方もどこか引っかかる部分があり、釈然としないところだ。

「事務所が能年を冷遇し、それに彼女が不満を抱いていたのは事実。しかし、滝沢氏も献身的に能年を支えているだけではなく、そのネームバリューを利用している。インクアンクのK氏も『能年玲奈の後見人』を名乗り、能年の主演映画を企画していると吹聴して出資金を募っていたという話が出ている。どちらも純粋に能年のためを思って行動しているわけではなく『どっちもどっち』という状況です」(芸能関係者)

 事務所と軋轢のある能年が、滝沢氏に頼り切りになるのは想像にかたなくない。事務所側にすれば「洗脳」に見えてしまうのだろうが、滝沢氏サイドにすれば信頼関係に則ったものなのだろう。立場の違いによって見方が変わり、それに影響されて報道スタンスも真逆になってしまうようだ。いずれにせよ、能年が芸能界の大人たちに振り回され、大事な「旬の時期」を潰しているのは間違いない。

 ファンが最も気になるのは能年の今後だが、退くも進むも「地獄」になりそうな気配だという。

「もし事務所とケンカ別れで独立となれば芸能界のタブーを犯したことになる。レプロは業界最大手といわれるバーニングプロダクションの系列ですから、確実に芸能界から干されるでしょう。滝沢氏サイドにその圧力を跳ね返すような後ろ盾はありません。かといって、もし矛を収めて事務所に残留しても禍根が残り、今まで以上に冷遇されることになる。どちらを選んだとしても女優として致命的なピンチ。下手すれば引退に追い込まれる可能性もある」(前同)

 これだけ騒動が大きくなれば、圧力がなくともトラブルを恐れて誰もオファーしなくなってしまう。それで消えてしまうにはあまりに惜しい才能だ。似つかわしくない芸能界のドロドロから能年が逃れる術はないのか、起死回生を期待したいが……。

(取材・文/夢野京太郎)

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