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アリゾナ大学が「地球サイズのバーチャル望遠鏡」でブラックホール探査を計画

近年、ハッブル宇宙望遠鏡やさまざまな探査機は、われわれがこれまでみたことのなかった圧倒的に鮮明な宇宙の画像をいくつももたらしてくれた。天体観測の技術も急速に進んでいる。ここで紹介する観測方法も、壮大でユニークなものだ。

地球サイズのバーチャル望遠鏡で、ブラックホールの“事象の地平面”を撮影しようというものである。

 

■ 複数の望遠鏡でとらえた時間差を計測する

アリゾナ大学の研究チームが、南極にある最大の天体望遠鏡『South Pole Telescope(SPT)』を使ってあるプロジェクトに参加することを発表した。それは、地球サイズのバーチャル電波望遠鏡システムで、それによって、銀河の中心にあるブラックホールの“輪郭”に相当する“事象の地平面”を撮影しようという試みだ。

このプロジェクトは、『Event Horizon Telescope(EHT:事象の地平面望遠鏡)』と呼ばれる。超長基線電波干渉法(VLBI)という手法を使って、世界各地の電波望遠鏡を連携させ、ブラックホールの詳細な画像を得ようというものだ。

国土地理院のウェブサイトによれば、このVLBIという観測方法は、

はるか数十億光年の彼方にある電波星(準星)から放射される電波を、複数のアンテナで同時に受信し、その到達時刻の差を精密に計測する技術

だという。

したがって、離れた距離にあるアンテナを複数使うことが望ましい。アンテナ感の距離が遠いほど、観測対象はシャープに捉えることができる。まるでそのサイズのひとつの望遠鏡があるかのように観測力が向上するのだ。

このプロジェクトには、すでにアリゾナ、カリフォルニア、ハワイ、チリ、メキシコ、スペインの望遠鏡が参加している。そこに南極の望遠鏡が加わることで、まさに地球サイズの望遠鏡が実現するというわけだ。これによって『EHT』の解像度は2~3倍になるという。

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