『唱歌ラヂオ』は懐かし音源を雰囲気満点で楽しめるラジオ付唱歌プレイヤー!

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『唱歌ラヂオ』は懐かし音源を雰囲気満点で楽しめるラジオ付唱歌プレイヤー!

ラジオであり、インテリアであり、内臓音源で唱歌も聴ける! 古き良き時代の懐かしのメロディーを100曲内蔵したラジオ付き唱歌プレイヤー『唱歌ラヂオ』(希望小売価格 税抜11,000円・2015年4月発売)が株式会社ウィズ(東京都江東区)から発売となった。山野楽器で2月25日に先行発売、4月から本格発売中。


レトロな外観にモノラルスピーカーという外観も魅力的なこの音源入りラジオの魅力を探る。見た目はチープではない。インテリア的にも優秀なレトロ雑貨感あふれる造形は、一目惚れの可能性も充分ある。とはいえラジオで1万円越えはなかなかの高級品であり、その中身が問題だ。
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一番最初に引っかかったのは、「唱歌」と銘打っているが、通常は民謡に仕分けされるのが普通の「黒田節」「ソーラン節」「ドンパン節」などが含まれていること。さらに森繁久彌が歌う、「昭和枯れすすき」の原型として有名な歌謡曲「船頭小唄」までがさりげなく含まれているからこれはもう「唱歌ラヂオ」というか「昭和ラヂオ」なんじゃないかと思ってみたり。
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次に気になったのは、収録時間の短さ。何とほとんどが1〜2コーラス。歌ってる最中でも無理やりフェイドアウトしてナレーションが入るという、次から次への展開。唱歌のノンストップ・パワープレイ状態で、何とも落ち着かない。

収録時間が短い理由は、しばらく聞いているとわかる。「この唱歌ラヂオは日本コロムビアの提供で…」とCMが入るのだ。そしてこの「唱歌ラヂオ」に収録されている曲を中心にしたCDが発売されているとの告知まで…。うぅむ、これには参った。全編を楽しみたいならCDを購入しろという導線が引かれているのだった。
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そもそもこの『唱歌ラヂオ』にはCD再生機能は無いので、CDを買ったとしても別途CDプレーヤーが必要になる。せめてシリアルキーを購入すれば音源全体が聴けるようになるなどの機能が欲しかった。尚、内蔵メモリに他の曲を入れることなどはできない仕様。

しばらく使ってみて、やはり唱歌及び童謡はフルコーラスで聴きたいものだとつくづく感じた。例えば「大きな古時計」だと、クライマックスのおじいさんが天国に昇る部分は聴けない。何とも欲求不満に身悶えしてしまう。
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ちなみにナレーションを入れずに再生もできるので、2度め以降は消して聴くことになるだろう。
ラジオとしての機能はAMとFMの両方を受信でき、音質もポータブルとしては良い方だと思うし(唱歌音源はもともと音割れをしているものもある)、雰囲気としては最高だ。
ターゲットは懐かしく聴けることを考えるとシニア世代。本人が買うというよりも誕生日や敬老の日などのアニバーサリーでプレゼントするのが主体になるかと思う。使い方もボリュームと電源が一体化していたりするので、老人でも使い方にそれほど悩むことはないだろう。
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液晶の小窓にはスクロールで曲名が流れるが、モノクロで視認性も低いので実用的にはいまいち。起動するたびに自動的にランダム選曲されるので、毎回同じ曲順でかかるわけではないのは面倒がなくていい。唱歌を流すラジオ局が無い現代では非常に貴重なラジオ(プレイヤー)となる。

オブジェ的な魅力は非常にあるのは認めるが、気になるのはやはり価格。本体だけで11,000円。日常的に使う場合は乾電池(単2電池×4本)よりもACアダプターで使いたいものだが、それが別売で2,000 円というのはいかがなものか。合計で13,000円+税である。
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それでもフルサイズ音源なら納得したのだが、ショートバージョン…。非常に良いアイデアだけに、この『唱歌ラヂオ』単体で唱歌全体を堪能できないのは痛いというのが結論。箱サイドにはJASRAC(日本音楽著作権協会)のロゴが入っているのできっちり音源収録がされているかと思ったが違った。半分はCDの販促物ということならば、もっと価格は抑えるべきなのではないだろうか。
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【スペック】
サイズ 18.3×12.3×9cm
重量 約610g(乾電池含まず)
素材 ABS、PET、ブナ、ナイロン
電源 単2電池×4本(別売)※電池は付属しておりません。
生産 中国
保証期間 1年
※専用 AC アダプター別売(税抜2,000円)
唱歌ラヂオ 唱歌ラヂオ

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