小栗旬が救世主に…遅咲き女優・木村文乃、逆転劇の舞台裏

現在放送中のドラマ『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』(TBS系・毎火曜)で主演を務める木村文乃(27)。お金持ちばかりが通う幼稚園に、ひょんなことから入園してしまった貧乏なシングルマザー役を、フレッシュに演じている。そんな木村の周りを固めるのは檀れい、長谷川京子、安達祐実に貫地谷しほりと実力派女優ばかり。
とはいえ、木村も芸能界歴だけでいえば、ベテランの部類に入る。実は一度芸能界を辞めている過去があったのだ。
16歳でデビューするも味わった挫折
16歳の時に、映画のヒロインオーディションで3074人の中から選ばれて、見事女優デビューを果たした木村。だがその後、仕事に恵まれず、18歳の時に芸能活動を休止している。
それからファミレスやチラシ配り、ウェディングの介添えなど様々なアルバイトを経験してきた。
「木村は当時、アトピー性皮膚炎に悩んでいて、芸能界を離れようと決心した理由の一つでもあったほど。そこで『ちゃんとお手入れをしたい』と思って取った行動が、皮膚科の受付のアルバイト。『先生に相談も出来るし、薬の使い方も勉強出来るから』とポジティブなストイックさを発揮。それは今の現場でも生きています。
ドラマの撮影中も監督にも分からないことはガンガン聞くし、周りの女優さんにも自分からどう演じればいいのかを相談。ドラマの役さながら、必死な姿に共感してくれるスタッフさんも多いんです」(事務所関係者)
「お弁当、いただきます!」と現場で叫ぶ明るさ
一度は活動休止を余儀なくされた芸能界への復帰を果たすのは、木村が23歳の時だ。友人と舞台を見に行っていた時に、小栗旬が役員を務めるトライストーン・エンタティメントという芸能事務所のマネージャーにスカウトされて、復帰の足がかりを掴むことになる。
そこからの起死回生ぶりはすごかった。皮膚科での勉強が役立ったのか、ちふれ化粧品のCMに抜擢され、雪のように綺麗な肌を見せている。そしてデビュー10年目にして、初めてドラマの主演を獲得した。
「現場ではお弁当を食べる前に、スタッフに向けて大きな声で『いただきます!』って叫んでます。そんな女優さんはめったにいない。気さくで気持ちがよくて、ファンになった男性スタッフは少なくありません」(ドラマ関係者)
これから是非、大輪の花を咲かせて欲しいものだ。
(取材・文/大伯飛鳥)