【アニメキャラの魅力】情熱的に夢を追い、苦しみの果てに愛する事を覚えた男「星野八郎太」の魅力『プラネテス』 (2/4ページ)
エロ本への興味を隠さなかったり、遺書を書けと言われて落書きを書いたり、忍者ごっこをしてケガしたりと、女性がドン引きするような「男子」の側面も持っているのですが、どこか憎めないのは、一仕事人としてのハチマキが、極めて信頼できる人間だからでしょう。
■仲間を思う優しさと密かに抱えた苦悩
何かと憎まれ口を叩くハチマキですが、時折優しい面を見せることがあります。デブリ拾いをしながらこっそり奥さんの遺品を探している同僚の「ユーリ」に「相談してくれたっていいだろ、仲間なんだから」と怒ったり、タナベが落ち込んでいるのをいち早く察したり・・・。口が悪く直情径行なので、細やかな気遣いはできないのですが、本当は仲間思いなのです。
基本的にポジティブに振舞っているハチマキですが、実は色々と悩みを抱えています。一介の会社員であるハチマキにとって、自分の宇宙船を持つという夢が、途方もなく遠い夢であること。どんどん新しい仕事を任されて先へ進んでいく同期たちと比べ、自分の位置が一向に変わらないこと。高名で優秀な宇宙船機関士の父親と比べられることに、コンプレックスを感じていること。管制課のエリート同期「クレア」との恋に破局したことも、心の傷になっているようです。
時には人類が宇宙に進出することに疑問を抱き、なかなか理想通りにいかない自分に焦るハチマキは、タイトルの通りまさに「プラネテス(惑う人)」なのです。普段のぶっきらぼうで楽天的な姿からは想像もつかない複雑な苦悩。それもまた、ハチマキの魅力の一つです。
■迷走の果て、思索を重ねて得た「人を愛する心」
何事に対しても「愛」を振りかざす「タナベ」を、最初は突っぱねていたハチマキですが、一緒に仕事をするうちに、だんだん仲間として認め、共感を覚えるようになりました。そして2人はお互いの気持ちを確認し、つき合うことになります。
ところがそんな矢先、ハチマキの心が変化していきます。仕事中に事故に遭い、後遺症が出てしまったのです。ハチマキは、自分で自分を厳しく責め、自暴自棄になり、苦しみます。仲間たちはハチマキを元気付けるため、木星往還船に使われる最新型のタンデムミラーエンジンの見学に連れて行きます。