「ママ転んだ~」子どもの擦り傷なにで治してる?キレイに治すコツはアノ日用品!?
外遊びが楽しい季節になりましたね。でも、活発に外で動き回れる季節になると、増えてくるのが“ケガ”。
「ママ、転んだ~!」と言って我が子が擦り傷を作ってきたとき、みなさんはどんな手当てをしますか? “消毒してガーゼで保護する”というママ、その手当てだと、反対に状態が悪くなるかもしれません。
今日は、子どもの擦り傷をキレイに治す方法についてお伝えします。
■傷は消毒すると治りが遅くなる!?
子どもに擦り傷ができた場合、「まず消毒しなくちゃ」と考えるママは多いはずです。しかし、傷口を消毒することは、反対に傷を治りにくくしてしまう原因になります。
人間にはもともと自然治癒力が備わっており、ケガをするとその傷口から傷を治そうとする分泌液(滲出液)が出てくるのですが、消毒液を使うとその貴重な分泌液まで取ってしまうことになるのです。
「え!? でも消毒しなくちゃ汚れとか細菌が付いて化膿とかしちゃうんじゃ…」と心配になりますが、傷ができたときに付着する汚れや細菌は、水道水である程度洗い流すことができます。
■傷をガーゼで保護するのはNG!?
そして、傷口を消毒した後、“ガーゼで保護する”という処置も、傷を治りにくくする原因になります。ガーゼは、傷口から出る血や体液を吸い取り、傷口を乾燥させる役割がありますが、この乾燥こそが実は傷にとって大敵なのです。
ケガをすると傷口からジュクジュクした透明または黄色っぽい液体が出てきますが、これは傷口を治してくれる分泌液。カーゼを当てるという行為は、この分泌液を奪ってしまうばかりか、乾燥させて死滅させることにもなるのです。
傷口が乾燥するとカサブタになりますが、カサブタというのは、傷を治そうとする分泌液が乾燥のため働けず、死滅したもの。ガーゼを当てていると、カサブタがガーゼにくっつき、ガーゼ交換のたびにカサブタが剥がれ、出血を繰り返すことになります。
そうなると痛いばかりか、治りも遅くなり、傷跡も残りやすくなってしまうのです。
■今の主流は「湿潤療法」
消毒はダメ、ガーゼも逆効果。
だとしたら、子どもが擦り傷を作ってきた場合、どうすればいいのでしょう? 今、擦り傷の治し方は“湿潤療法”が主流です。
湿潤療法とは、傷口を消毒や乾燥させたりせず、体内から出る分泌液の力を活かして治す、というもの。このとき使用するのが、食品用ラップです。ラップを傷口に当てて治療します。
「傷口にラップ?」と思うママが多いかもしれませんが、ラップは傷口にくっついて分泌液を奪い取ることもなく、乾燥させることもありません。傷を素早くキレイに治すことができる、とても有能な道具なのです。
■擦り傷をキレイに治す「湿潤方法」の手順
擦り傷ができた場合、以下の手順で処置しましょう。
(1)傷口を水道水で洗い流す
(2)傷の上にラップをあてる(ワセリンがあれば、ワセリンをラップに塗ってからあてると痛みが軽減されます)
(3)ラップの周囲をテープや絆創膏などで固定する
(4)暑い時期は1日に2回以上(アセモ対策のため)、寒い時期は1日に1回交換する
ただし、出血がひどい場合や傷が深い場合などは病院へいきましょう。
いかがでしたか。
ママ世代が子どもの頃は、怪我をしたら、“消毒・ガーゼ(絆創膏)”でしたが、今は“洗い流す・ラップ”なんですね。
もともと、人間をはじめ動物には自然治癒力が備わっているもの。この自然治癒力を活かした湿潤療法は、とても無理なく理にかなっている方法に思えます。子どもが擦り傷を作ってきた場合は、ぜひ湿潤療法で手当てをしてくださいね。
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【参考】
※ 擦り傷 – Doctors Me
※ これからのキズの治し方 – 京都民医連中央病院病院報
※ 湿潤療法について – 山本醫院ホームページ
【著者略歴】
※ 黄本恵子・・・2010年、ライターとして独立。自己啓発・コミュニケーションスキル系の本や、医療・医学系の本の編集協力・代行執筆を数多く手がける。現在、1児の母。日々ヤンチャぶりが増す息子に振り回されながら、執筆業に励んでいる。