AV女優はなぜツイッタープロフィールに事務所名を入れるのか
なぜ、セクシー系女優のツイッターアカウントにはかなりの高確率で事務所名が入っているのでしょうか。芸能人でさえ事務所名を出してない人もいっぱいいるのですが、不思議です。そんな疑問には、実はこんな理由がありました。
なぜツイッターで発信する? 販売店からの注文で、DVD作品が放っておいても万単位で売れたのは昔の話。いまや一部訴求力の強いタイトルを除き告知は発信力のある女優側に求められている。また、DVDよりもネット動画販売へとビジネスモデルが移行したこともあり、ネットでのPRは無視できない。モデル自身も知名度を上げ、仕事を入れたい。相互のメリットもあり、そのためモデル事務所やビデオメーカーサイドから所属すぐに(ツイッターの)アカウントが用意されていることも普通で、かくして女優は簡単にSNS発信することになる。
もちろん炎上などしないように、自宅が特定できそうな写真・発言は避ける、写真のGPSデータは切るなど事務所からはかなり教育を受けている。
SNSはプライバシー漏れの問題はあるものの、やはり業界としては蒼井そらが中国であれだけ成功した(中国版ツイッターで1500万フォロワー超え)ことで是認されていることが大きく、事務所によっては外国語学習もさせられるとか。
事務所名を入れるのは自衛のため?ツイッターフォロワーの大半は一般サラリーマン(ビデオのファン)だが、出ているものが成人向けビデオということからまれに空気の読めないアブナイフォロワーもくる。えっちがしたいためか突出して過度なアポイントを取ってきたり、嫌がらせ、脅しまがいのことをしてくることも。そのようなときのためにプロフィールに後ろ盾として事務所名を入れておくのだ。通常でもブロックや無視といった対応を取るが、度をこしたトラブルが起こった場合は、相手方とは交流せず「あとは事務所と…」といった対応を取り、後ろ側にいるモデル事務所、メーカーが出てくることに。
でも実は怖がらせる目的ではない ここまでの話だけを読むと事務所を書くこと自体がトラブル抑止力になっているイメージなので、気にする人はプロフィールだけでもコワモテっぽく恐怖するかもしれないが、モデルはメーカー専属でない限り、事務所が営業することで仕事をとってくる。「この事務所に所属しています」ということを明示しておくこと自体は普通のことなのだ。
アカウントを見たメーカーから仕事が入ってくるという側面もある。基本的には「営業用ツイッター」なので素の情報が書いてあるとは限らないが、仕事を依頼する側から見れば、宣材(プロフィール表)からは伝わらないことがタイムラインからいろいろとわかる。暇か忙しいか、性格は常識的か、精神的に安定しているか、専属か否か、趣味趣向など。紙のプロフィールと違い確認してから依頼できるため、無駄もないとか。
(文・編集部I)写真: khunaspix / 123RF