まさに「ぐうかわ」! 日本マンガ史にきらめく「女装男子」4選 (2/2ページ)
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美少女そのものの姿で、クラスメイトの女子(毒舌)を壁に押しつけて「その口ふさぐよ」とキスをするシーンの倒錯感は、まさに女装男子ものの醍醐味といえるでしょう!
2人の少女へのどっちつかずな恋心、女装した自分へのナルシシズムなど、揺れ動く由紀の内面をていねいに描いた本作、恋愛マンガとしての読み応えも抜群です!
■祇堂鞠也 from『まりあ†ほりっく』
遠藤海成
KADOKAWA / メディアファクトリー
ミッション系のお嬢様学校、天の妃女学院を舞台にした本作の主人公のひとりが祇堂鞠也。「双子の兄妹がそれぞれ異性装をして女子校と男子校に通い、正体がばれなかったほうが理事長を引き継ぐこと」という、学園前理事長の祖母の遺言から、女装して天の妃に通っています。イタリアと日本のクォーターで、文武両道、才色兼備と文句のつけようのない美少女ぶり!ただし外面だけですが。
本性はというと、女装して優等生として過ごすストレスを、もう一人の主人公・かなこをいびって解消する腹黒キャラ。好きなものは金と権力だそう。自ら望まぬ女装で過ごす鞠也ですが、自らの容姿を「感動的に愛らしいだろう」と誇示したり、メイドやナースのコスプレ姿も披露したりと、割とノリノリです。
美少女(♂)でドS、腹黒、ナルシスト、涙ぼくろ……あらゆる萌え要素を詰め込んだ夢の女装男子、祇堂鞠也。その魅力にハマれば、きっと彼の下僕になりたくなるはず!
■田村修 from『ぼくらのへんたい』
ふみふみこ
徳間書店
それぞれの事情から女装をしている三人の少年の交流を描いた『ぼくらのへんたい』。その中の一人、田村修は片思いをしていた男の先輩から「俺ホモじゃないから 女の格好してるなら付き合ってもいいよ」と言われたことから女装を始めます。そんな健気な理由から始めた女装なのに、男の姿のときは「女装をしてない時にさわんな」と手をはたかれる幸の薄さ!
真面目なクール系黒髪美少年がロクでもない男にハマることで影を背負い、色気を増していくさまに、女装男子という存在の奥深さと切なさが詰まっているようです。
あとの二人、青木裕太と木島亮介も各々の抱える問題と向き合い、成長していく姿を見せてくれます。
萌えのアイコンとしてだけではない、女装男子のシリアスな一面を描き出した『ぼくらのへんたい』を読めば、彼らへの愛をもう一歩深めることができそうです。
自らの性とは異なる格好をする女装男子たちは、その可愛らしい姿の内に複雑な事情や感情を秘めているよう。きっとそんなアンビバレントな魅力が、ぐうの音もでないほどの可愛さとなり、見る者を惹きつけてやまないのでしょう……。
★記事:ぶくまる編集部