なんと1万人調査で赤ちゃん「頭囲」異常の多くは計測ミスと判明 (2/2ページ)

Suzie(スージー)

そして調査の結果、頭囲が通常の範囲以上に小さかった子どもたちの85%はその後何の問題もなく成長したことが判明。

さらに、発達過程に問題が見つかった子どものうち、93%は0歳時の頭囲サイズが正常だったのです。計測ミスの可能性を考慮に入れると、頭囲と健康リスクの間に有意な関係があるとは言えなくなります。

中でも水頭症は、頭囲が重要な指標とされていますが、水頭症が1万人に6例程度であるのに対し、1歳までに頭囲が正常の範囲よりも大きくなる赤ちゃんは7人中1人の割合で存在するのです。

調査を行ったグラスゴー大学のシャーロット・ライト博士は「頭囲を正確に測ることは難しい」と指摘しています。

0歳の赤ちゃんはまだ言葉が理解できず、じっとしていません。ママやパパ以外の人(医師や看護師)が体に触ろうとすれば火が付いたように泣き出し、全力で抵抗します。

そんな状態で丸い頭の周囲をメジャーで測るのですから、計測ミスが多いことはたしかに想像できますね。

■赤ちゃんの成長を見守ることが大事

それでは、健診で赤ちゃんの頭囲を測り、指標にすることの弊害とは何でしょう?

前述のライト博士は「頭囲を健康リスクの指標にすることは、両親の不必要な不安をかき立てます。ほかの指標で赤ちゃんの発達や頭の成長に心配が見つかった時にのみ、頭囲データが使われるべきです」と主張しています。

調査データの例を借りれば、実際に水頭症と診断される赤ちゃんは1万人に6人なのにも関わらず、7人に1人の赤ちゃんが「水頭症の恐れあり」と医師に告げられ、MRIなどの検査を受けることになるのです。

これは医療費増加の一因にもなりますし、何よりも、初めての子育てに不安いっぱいの新米ママに要らぬショックを与えてしまいます。

また、ライト博士は「計測ミスの可能性もある頭囲測定でいたずらに不安がるのではなく、たとえば家庭を訪問する巡回保健士やかかりつけ医との関係を緊密にして、その他の成長指標を手掛かりに子どもの成長を見守るべきです」ともコメント。

赤ちゃんの発達を見守るさまざまな指標が存在しますが、それらを鵜呑みにするのではなく、わが子のようすとの兼ね合いで冷静な判断を下していくことが、ママたちに求められています。

(文/よりみちこ)

【参考】

Small changes to a child’s head size should not concern parents-Medicalpress.com

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