最強ナノ素材グラフェンを大量に作れる「銅箔リボン」製法をMITが発表 (2/2ページ)

FUTURUS

(1)基材には薄い銅の箔をリボン状にしたものを使用

(2)ロールに巻かれた銅箔リボン(上図左)を、2重構造チューブの外側と内側の間へ通し、内側のチューブに巻き付ける

(3)内側のチューブの内と外へ、それぞれ炭素を含んだ霧状のガスを吹き付ける

(4)ロールなどシステムが入った室内を1,000度の高温にし、ガスに含まれる『グラフェン』を銅箔リボンへ溶着させる

(5)『グラフェン』が溶着した銅箔リボンは、チューブを通り反対側のロール(上図右)へ巻き取られる

研究チームによれば、

このやり方なら、基材の交換や装置を止める頻度が少なく、従来方法に比べて連続的な生産が可能です。ある程度の大量生産ができるし、結果的にコストも抑えられるでしょう

という。


■ 次のステップは10倍の生産スピード

なかなか期待できる研究結果だが、まだ問題もあるようだ。まず、ひとつは基材である銅箔リボンの前処理。現状でも、かなり高品質の『グラフェン』が生成できるらしいのだが、「もっと品質を上げるには事前の処理が必要で、これは今後の課題」だそうだ。

また、生産スピードも、今までよりは格段に上がっているが、チームでは「今の10倍のスピードにしたい」と考えている。

実際に実用化されるまでは、もう少し時間がかかりそうだが、これが“最強素材”普及への道筋になることを期待したい。エレクトロニクスのさらなる革新はもう間近……かな。

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