最強ナノ素材グラフェンを大量に作れる「銅箔リボン」製法をMITが発表 (1/2ページ)
『グラフェン』をご存じだろうか? グラファイト(黒鉛)を単原子層まで剥離することで得られるナノ物質で、薄さは炭素原子1個分。超薄いのに、電気伝導性はシリコンの100倍、強度は鉄の100倍という、次世代のエレクトロニクス材料として現在“最強”とされているものなのだ。
これを使えば、LED電球やEV・HEVなどクルマの軽量化、スマートフォンやPCの高速化に海水の濾過装置への応用、ソーラーパネルを薄くして窓と一体型にする……などなど、まさに多用途。今、世界中が注目している素材なのだ。だが、残念ながら今の技術では、生産コストが高く、大量生産が難しい。そのため、実用化はあまりされておらず、日本の企業をはじめ、様々な国や機関が生産方法を研究している。
そんななか、アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)とミシガン大学の合同研究チームが、『グラフェン』を大量に生産でき、結果的にコストも抑えられる新しい『ロール・トゥー・ロール方式』を開発したと発表した。
■ 銅の箔をロールに巻きガスで溶着させる
『グラフェン』の生産には、従来から様々な方法が考えられている。

『ロール・トゥー・ロール』方式もそのひとつで、2つのロールを使って基材(元になる素材)から『グラフェン』を生成する。MITとミシガン大学のチームでは、これを応用して今までにない『連続的な生産』が可能な方式を考案したという。
新しい生産方式を採用した装置は、研究を行っているラボ内に設置。気になるやり方は、主に以下の通りだ。