太陽光電池だけで飛ぶ電動飛行機「ソーラー・インパルス2」が世界一周に挑戦中! (2/2ページ)

FUTURUS

 

■ 他分野でも応用できる技術を開発

『ソーラーインパルス2』は、主翼自体は大型旅客機のボーイング747より長い。だが、動力は電動モーターのみ。飛ぶためには、主に軽量化のために新しい素材や技術を投入する必要があった。

例えば材質。軽量化と高い剛性の確保のためには、新素材を使う必要があり、炭素繊維と樹脂を混合した“炭素繊維複合材料”を開発。今後、船舶や宇宙船などにも応用できそうな新素材の開発により、総重量は乗用車と同程度の2,300kgとなった。

主翼に装備した17,248枚のソーラーパネルには、ガラスだと重くなるため透明のプラスチックを採用。電動モーターのエネルギー効率向上も若干ながら行った。

前述の通り、この飛行機は軽量化のためコクピットが非常に狭く、定員は1名。5~6昼夜連続飛行をすると寝てしまうため、“居眠り警告装置”も開発。これは、パイロットの呼吸や心臓の鼓動、脳の機能をキャッチし、カメラが目とあごの筋肉の動きを捉えることで寝ているかどうかをコンピュータが判断。眠っていると判断した場合は警告するもので、これも将来的に自動車などへの応用が期待できそうな技術だ。

開発には、スイス連邦工科大学ローザンヌ校や地元企業が数多く協力をしている。スポンサードも含めると、協力企業数80社。それらの多くが、単に冒険のために飛行機を作るのではなく、新テクノロジーに結びつくような技術開発を実施。スイス企業の技術力向上……これこそが、プロジェクトの“真の目的”だったのだ。

 

■ 早ければ8月にゴール

『ソーラーインパルス2』の冒険は、まだ始まったばかり。早ければ今年8月には、再びアブダビへの上陸を予定しているが、さて成功はいかに?

YouTubeや公式サイトで、プロジェクトの過程や新しいフライトは随時配信されているので、興味がある方は、ぜひチェックしてみて頂きたい。

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