皮肉屋、批判家は稼ぎが少ないことが判明(ドイツ研究) (1/2ページ)

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皮肉屋、批判家は稼ぎが少ないことが判明(ドイツ研究)
皮肉屋、批判家は稼ぎが少ないことが判明(ドイツ研究)

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 最新の研究によれば、他人について肯定的に考えることが所得増加につながり、逆に否定的であった場合にはその所得は減少していることがわかったそうだ。

 「従来の研究では、皮肉屋、批判家が健康、心の幸福、結婚など、人生の様々な場面にマイナスの影響を与えていることが判明していますが、今回の研究は、皮肉屋と個人の経済的成功との関連を明らかにしました」と語るのは、ドイツのケルン大学社会学・社会心理学研究所で助手を務めるオルガ・スタブロワ博士だ。

 調査では、41ヶ国のデータを比較して、皮肉屋が低所得と関係があることを明らかにした。最も強い相関を示したのは、利他的行動のレベルが高い国、殺人率および社会的冷笑(人をさげすんで笑う)傾向が低い国においてだった。日本もこれにあたる。

 また、皮肉屋が必ずしも低所得ではない国もあるという。そうした国は社会的冷笑傾向スコアが高く、寄付などの向社会的行動が滅多に見られず、殺人率が高いなど反社会的行動が蔓延している国である。すなわち、こうした国では、シニカル(皮肉な態度)が正当化されているか、場合によっては何らかの機能を果たしている可能性があるということだ。

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 今回の発見は、皮肉屋が他人を信用する可能性が低いため協調する機会を逃し、それが経済的成功の可能性も低めていることを示唆している。

 「例えば、他人が搾取的で不誠実であると信じる従業員は、共同プロジェクトを避け、それに関連する機会も逃すでしょう」とスタブロワ博士は語る。

 「職業上の成功と経済的繁栄は、多くの人々が人生の重要な目標として掲げるものであり、満足感や幸福感にもつながります。
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