最強のセキュリティとなるか?言葉に対する脳の反応から身元を特定する技術(スペイン研究) (2/3ページ)
アームストロング氏の方法は、読み取りや単語の認識に関連する領域のみの脳波に特化することで問題の解決を図っている。これによって、クリアな脳波を素早く得ることができるようになった。
こうした脳波は、人が意味記憶にアクセスしたときに発生する。エピソード記憶が経験を記録している一方、意味記憶は単語それぞれの意味を記録する。言葉に関連付けられた意味の集合は、人によってわずかに異なり、個人的なパターンを形成する。
また、エピソード記憶と違い、意味記憶は時間の経過によってもそれほど変化しない。例えば、蜂に刺されるという経験をした人が、その後で”蜂”という単語を読んだ時に発火するエピソード記憶ニューロンは異なるかもしれないが、意味記憶ニューロンは依然としてほぼ同じ振る舞いをすると考えられる。
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指紋認証や虹彩認証よりも堅牢なセキュリティが可能に
アームストロング氏の考えでは、この意味記憶を利用した手法はより個人特定の精度を上げることができるはずで、指紋認証や虹彩認証よりも堅牢なセキュリティが可能になるという。2005年にマレーシアで起きた事件では、車の窃盗犯が持ち主の指を切断し、指紋認証式盗難防止システムを破ったことがあった。脳波認証については、脳を盗み出すことが難しいことから、こうしたセキュリティ回避はできなくなる。
本研究は生体認証の領域を広げるだろう、とある専門家は語る。しかし、それには精度を改善し、何よりも頭皮に3本の電極を付けるという煩わしさを解決する必要があるだろう。