箏・俳句・茶道・・・「日本文化系」部活マンガ、おすすめ3選 (3/3ページ)
ユージーンは茶道を、柔道や剣道のような体育系の部活だと思っていたため、「お茶を入れるだけ」の部活に意味を見出せなかったのです。
そんなユージーンですが、茶道に目覚めるきっかけになったのが、樹の点てたお茶。実は樹は、茶道の家元・鳥居家の息子。日々「稽古」をして茶道と本気で向き合う、立派な「茶人」だったのです。
樹は、ユージーンが慣れない手つきで初めて点てたお茶に対し、「結構なお手前でございます」と敬意を示します。もちろん、手順や作法を守ることは大事です。でもそれ以上に、茶道に対する真剣さ、何より「相手においしいお茶を味わって欲しい」という想いが大切なのだということを、このマンガは教えてくれます。道具を清めるところをちゃんと見せる、汚れた水は隠れて捨てる、などの複雑な作法を厳格に守らなければいけないのも、すべて「相手のため」なのだと思うと、その細やかさにも納得できます。
日本文化に触れて日が浅いユージーンと、幼い頃から茶の道を歩んできた樹は、ぶつかる事もしばしば。ユージーンの無遠慮にも思える言動は、読みながらヤキモキするかもしれません。しかし本作は、主人公を茶道初心者かつ、日本の文化がまだ体に馴染んでいない留学生にしていることで、茶道に宿る精神がより鮮明に浮かび上がります。茶道の世界を知ることによって、「相手への思いやり」の大切さも、改めて学べる作品です。
■まとめ
「部活動」である以上、コンクールもあれば、ライバルとの切磋琢磨もあります。折々で「勝負」をかける場面が多く、その熱さは体育会系部活に決して負けません。雅の中に秘めた情熱を知ると、複雑な作法やルールにも、きちんと「意味」を見出せるようになります。
箏も俳句も茶道も、実際に体験する機会はなかなかないと思いますが、まずはマンガを通じて、その雰囲気を味わってみてはいかがでしょう?
★記事:ぶくまる編集部