「次期市長にたむらけんじ」を望む反橋下市長派の言い分 (2/2ページ)
当選を左右する「生保票」の行方は
上記のリストについてA氏はこう詳説する。
「お笑い票と浮動票をかっさらうたむら氏、市職員と生保票を固めている平松邦夫前大阪市長の当選可能性が高い。都構想反対の論客である藤井聡京大教授は、吉本興業のタレント『藤井隆さん』と間違われる可能性もある。だから当選確率も高いとみている」
たむら氏とは違う意味で“正当な”橋下現市長の系譜を継ぐとみなされている辛坊治郎の当選可能性が意外にも低い。これは次のような理由からだという。
「ヨットで冒険して自衛隊に救助された経歴があるでしょう。こうした無謀な計画を実行する人物が首長になることはご免被りたいと思っている人も多い」(B氏)
また東国原英夫氏、中田宏氏ら大阪にも縁のある政治家は大阪市役所ではこうみている。
「大阪で政治経験がおありなら、もう大阪から出馬することはないだろう。大阪市長職は、大阪市職員とうまくコミュニケーションが取れる人物でなければ務まらないから」(同)
一方、次期市長候補として急浮上した柳本顕大阪市議会議員だが、市職員は当選する確立は低いと予測する。
「たむらけんじ氏ほどの知名度と影響力は柳本先生にはないから……。出馬されても市民も『誰?』という感じではないか」(同)
たむらけんじ氏なら大阪市はひとつに纏まる?
もし、たむらけんじ氏が大阪市長職に就いたならば、大阪市役所は“橋下派”と看做しているにも関わらず、「うまくやっていける」(A氏)自信があるという。
「市職員のレクチャー次第で十分ご理解頂ける方だと認識している。橋下現市長よりもやりやすい。しかし市職員の希望は平松前市長だ。それが本音。しかし橋下市長のせいで職員は、“プチ橋下(橋下派)”、関元市長派、平松前市長派にわかれてしまった。それがひとつに纏まるにはたむら氏は打ってつけの人材だ。極めて消極的な選択と大いなる不満は残るがね」(同)
選挙前、出馬も表明していないのに“当選有力者”とみなされたたむらけんじ氏。はたしてその出馬はあり得るのか。市長当選の暁には大阪市職員たちは消極的ながらも生暖かく歓迎するという。たむら氏が決意するなら今だ。橋下市長が去ってもまだまだ大阪市には目が離せない。
(取材・文/川村洋)