「次期市長にたむらけんじ」を望む反橋下市長派の言い分 (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

本人は出馬を一切表明していないが(吉本興業HPより)
本人は出馬を一切表明していないが(吉本興業HPより)

 大阪市役所では、もう橋下徹市長は“過去の人”だ。大阪都構想否決を受け、今年12月で政治家を引退し、次期市長選に出馬しないと橋下市長自身が明言したことで今、大阪市役所では職員間の人事を巡る派閥争いが起きているという。

「“プチ橋下”と呼ばれる橋下現市長直系の職員はパージされるだろう。対する平松前市長派の職員が息を吹き返している。平松前市長の前、関元市長派の職員は政策の違いはあるが行政マンとしては優秀な人が多かった。だから橋下現市長が“一本釣り”した職員も多い。そのため市役所内では橋下派とみなされている。大阪市をぶっ壊そうとした連中として平松前市長派に睨まれてもう這い上がれないのではないかな」(大阪市本庁市長部局課長代理・A氏・40代)

 こうした市職員人事の派閥争いをよそに、市役所では既に次期市長選の立候補予定者や当選可能性のある者についてリサーチが行われ、当選後の政策面でのシミュレーションを行なっていると大阪市課長代理のA氏は語る。

 では大阪市役所では一体誰を“当選有力者”とみているのか。やはり既に名前が取り沙汰されている“あの人物”だった。

市職員はたむらけんじ氏でシミュレーション開始

「タレントのたむらけんじ氏だ。今、当選最有力候補の位置づけ。先の住民投票では賛成派の広告塔としての役割も果たした。大阪市の選挙は、『お笑い票』と『生活保護者票』が大きくモノをいう。たむら氏が立候補した場合、お笑いと生活保護、この2つの層を取り込むとみている。なので、十分当選可能性はある」(A氏)

 だが、はたしてたむらけんじ氏が次期大阪市長選に本当に立候補するのだろうか。少なからず疑問が残る。A氏はこれについて次のように述べた。

「たむら氏が所属する吉本興業にコネクションがある市職員のリサーチによると、たむら氏は今回の住民投票賛成を強く表明したことで“色”が付き過ぎた。これに吉本興業サイドも頭を抱えていると聞く。また関西大学商学部に聴講生として勉強するなど、元タレント、元宮崎県知事の東国原英夫氏を彷彿させるところがある。タレントとしても陰りがみえるので、出馬となれば吉本興業サイドも気持ちよく送り出すのではないか」(同)

 このように大阪市役所側では、早くもたむらけんじ氏の「次期市長選出馬環境は整った」とみてその人物、政策について極秘裏にシミュレーションを行なっているようだ。

「住民投票では反対派と賛成派の差は僅か1万票差。このうち橋下現市長の大阪維新の会を応援し、都構想賛成派だったたむら氏が“正当な橋下現市長の後継者”と市民が勝手に思い込めば、現段階では当選は確実な情勢だ」(大阪市本庁市長部局係長・B氏・30代)

西川きよしや上沼恵美子の名前も

 複数の大阪市市長部局に属する職員の話を総合すると、今、大阪市役所が立候補、当選有力者と目しているのは、先述のたむらけんじ氏の他は、以下の面々である。現時点で出馬した場合、「当選する可能性が高い」(A氏とB氏)順番に並べてみる。

  1. たむらけんじ氏(タレント)
  2. 平松邦夫前大阪市長(元毎日放送アナ)
  3. 角淳一氏(元毎日放送アナ)
  4. 上沼恵美子氏(タレント)
  5. 西川きよし氏(タレント、元参院議員)
  6. 藤井聡氏(京都大学教授)
  7. 浜村淳氏(タレント、映画評論家)
  8. 辛坊治郎氏(元読売テレビアナ、フリーキャスター)
  9. 東国原英夫氏(元タレント、元宮崎県知事)
  10. 中田宏氏(元衆院議員、元横浜市長、元大阪府・市特別顧問)
  11. 近藤光史氏(元毎日放送アナ)
  12. 柳本顕氏(自民党大阪市議会幹事長・大阪市議会議員)
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