飲食業界に革命…予約管理システム「ebica予約台帳」が“おもてなし”を変える! (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

電話とwebの「9:1」の差をひっくり返す

『ebica予約台帳』の端末画面。これが従来の「台帳」代わりとなる

 飲食業界のweb予約を一般化させようというエビソルの事業は、9:1(電話予約:web予約)からの挑戦といえる。現在は圧倒的な差だが、田中社長は逆転する自信があるという。過去、実際に「9:1」をひっくり返した経験があるからだ。

「前職はインテリジェンスという会社に勤めていたんです。そこで2000年にwebによる求人メディアOPPOを立ち上げました。当時の応募は電話が9、webが1で、現在の飲食店の予約と似た状況だったんですね。業界に影響力のある方からも、『アルバイトはweb応募にはならないよ、田中くん。アルバイトは電話で面接が始まっているんだから』と言われました。ところが、OPPOを始めてしばらくすると比率は逆転して、業界によっても違いますが、現在は中途と新卒はほぼ10:0、アルバイトも8:2くらいになっています。エビ反り型のビジネスモデルなので、ブレイクするまでがたいへんですが、飲食店のweb予約も逆転できるという見通しです」

 エビソルの社員はOPPOを立ち上げたときのメンバーが中心だ。インテリジェンスが大きくなっていく過程で、それぞれが大手IT企業などに転職していったが、田中社長の呼びかけで再集結したのである。ベンチャー精神をもったプロフェッショナルたちが集まり、一つの目標に向かって力を結集している点がエビソルの強みだ。

「2020年の東京オリンピックまでに契約3万件というのが目標です。いろいろな試行錯誤をしながら、お客さまに利用していただく必然性をつくっていく取り組みが非常に重要だと考えています。日本の飲食店のおもてなしのレベル、スタッフのリテラシーは世界でほぼナンバーワンだと思うんですが、予約についても便利で心地いいサービスが増えていったらいいですね。『ebica予約台帳』のweb予約フォームも、現在提供している英語・中国語の他にも需要の多い言語に順次対応できるよう、多言語対応可能な仕様に先日変更しました。このような必須とされるインバウンド対応のほかにも、今後も店舗の商売繁盛につながる、メリットの高い機能の提供をしていきます」

(取材・文/浅羽 晃)

田中宏彰(たなか・ひろあき)
株式会社エビソル代表取締役社長。獨協大外国語卒。1996年インテリジェンス入社、2005年執行役員。2011年10月株式会社エビソルを設立し、現職。株式会社エビソルHP 
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