遠野なぎこ、波乱の人生を活かした“お悩み相談ビジネス”に賛否

昨年、元プロボクサーとスピード破局を迎えた、女優の遠野なぎこ(35)。離婚後は恋人同士の関係に戻っていたが、今年4月にその関係も解消したと、遠野は宣言していた。
だが実際は、元夫との再同棲を始めていたと、6月23日発売の『女性自身』(光文社)が明らかにした。記事によれば、6月上旬、自宅近くのラーメン屋で、夫婦のように笑顔で肩を並べる姿が目撃されている。
20分3000円の有料制
さらに記事は、遠野の「お悩み相談」ビジネスにも言及。6月9日から始めた彼女の新ビジネス「いのちの電話」は、電話での女性専用有料悩み相談サービスだ。料金は20分3,000円で、ネット予約制。すでにキャンセル待ちが続いている。彼女は一日8〜10人程度と電話をして、日に3万ほどの収入があるという。
過去、遠野が似たようなサービスに助けられた経験から始めたというこのビジネス。おそらくそれは、「一般社団法人日本いのちの電話連盟」が行っているサービスのことだろう。生活の困難やこころの危機を抱えながら、誰にも相談できない人に対して無料で相談を受け付けている電話サービスだ。
ほぼ同じ名前のサービスを開始した遠野。ただ、彼女の「いのちの電話」はネット予約制で女性限定の有料サービス。もちろん、芸能人である遠野が親身に相談に乗ってくれるということで、料金が発生するのは当然かもしれない。が、この辺りで賛否が分かれている。
遠野は自らの「いのちの電話」事業に関して、有料の理由は運営費としている。ただし、現状のまま彼女がこのビジネスを続けていけば、少なくとも年収は500万円を超えるだろう。
彼女のビジネスについて芸能プロ関係者が語る。
「自分の摂食障害やネグレクトを綴った自伝が売れたことをヒントに、ビジネスを構築したようです。『副業』『新ビジネス』と茶化されることに対して、彼女は『悔しい』と言っていますが、しょうがないですよね。もしも彼女が収入は全額「日本いのちの電話連盟」に寄付をするとでもなれば、また変わってくるでしょう」
実際に「日本いのちの電話連盟」によって救われたと語るパニック障害を持つYさんはこの件について、
「切羽詰まってかけることがありました。突然誰かに話を聞いてもらいたくなる。そういうとき『いのちの電話』は本当に助けになりました。なので、本家と同じネーミングというのはちょっと気になります」
と感じている。
一方、芸能人の起業に詳しい関係者は別の見方もしている。
「これはエポックメイキングです。芸能人が相談に乗るということが、ビジネスになるとの証明です。波瀾万丈な人生が知られている芸能人にとっては、またとないチャンスになるでしょう」
遠野なぎこの有料電話相談は、あらゆるところに波紋を広げている。二匹目のどじょうを狙って、電話相談を始める芸能人が現れる可能性も否定できない。
(取材・文/タナカアツシ)