年金機構125万人個人情報流出! 闇社会が狙う「年金サギ」の手口 (2/4ページ)
この事態を受けた日本年金機構は、流出してしまった本人への通知を、電話ではなく、すべて手紙によるものとしたのだが、
「詐欺グループの中には、すでに偽の手紙を作成して送付した組織までありましたから、これから多くの被害が出てくることが懸念されます」(同記者)
流出した125万人だけでなく、不特定多数の一般市民までを毒牙にかける"年金流出詐欺"――。そのターゲットが「明らかにシニア世代だ」と語るのは、これまで詐欺事件を起こした経験があるという広域団体の2次組織最高幹部の長澤氏(45・仮名)だ。
長澤氏は「詐欺で肝心なのは当然のことながら、どうやって騙すかだ」と話し、"不安"はその格好の材料なのだと言う。
「テレビや新聞で"気を付けてください""高齢者が狙われています"と毎日のように注意喚起されれば、多くの人が焦るだろ? そうして不安が高まった人間に"情報が流出してしまいました""危険なので、すぐに変更しましょう"とけしかければ、乗りやすいものなんだよ」
現在、韓国で流行中の感染病MERSでも、
「致死率50%を5%にまで引き下げられるワクチンがあるとか、特殊マスクを限定入荷したとか適当に話を作って、金を騙し取ることができる」(長澤氏)
このような、被害者に対面せずに電話や手紙などで金を騙し取る詐欺を「特殊詐欺」と呼ぶ。オレオレ詐欺や還付金詐欺、ギャンブル必勝法詐欺などが、その典型例だ。
ここ数年で特殊詐欺の被害は急増、過去最高となる被害額を記録した昨年は、約560億円もの金が裏社会にむしり取られたのだ。
「今年もその流れは変わらず、今年1~4月までに4739件の詐欺事件が発生し、その被害額は156億円に達しています」(前出の社会部記者)
このような特殊詐欺グループに日本年金機構から流出した個人情報が流れている可能性があるため、2次被害、3次被害と拡大する可能性もある。
さらに、「特殊詐欺に一度引っかかると、より狙われやすくなる」と警告するのは、警視庁OBで犯罪ジャーナリストの北芝健氏。