小さいお子さんを亡くしたご葬儀は、遺族は勿論、参列者にとってもつらいもの【体験談】 (1/2ページ)
お葬式は、どんな場合でも悲しいものですが、とりわけ、小さなお子さんを亡くした場合は、ご家族はもちろん、参列者にとってもこれほど辛いことはないでしょう。
■葬儀は欠席したが、後日ご焼香に伺った知人宅
まだ三歳というかわいい盛りのお嬢様を亡くされた知人。心中を思うと葬儀への出席もためらわれ、申し訳なくも欠席。しかし、四十九日も過ぎて、気持ちの整理も出来たのではと思う頃、お線香だけでもあげさせてほしいと、ご自宅に伺ってみました。
久しぶりにお会いした、若い母親のやつれた姿に胸が痛み、まだ訪れるべきではなかったかと後悔。俯いたまま、言葉少ない彼女に、欠礼をお詫びし、早速ご仏壇に手を合わせようとしたとき、少し変わった形のお位牌が目に留まりました。
■ふと目に留まった可愛らしい位牌
金文字の戒名が書かれた白い札板に、サーモンピンクのカーネーションがあしらわれた白い台座。愛らしい笑顔のお嬢様の遺影の隣で、まるで対のようにしっくりと存在するそのお位牌に、思わず「かわいらしいお位牌ね」と言葉が出てしまい、慌てて彼女を振り返ったら、先ほどまでの硬い表情が、少し穏やかなものへと変わりました。
「知り合いに教えてもらって」と言う彼女の話しは、三歳で時が止まってしまったお嬢様のお位牌を、そのイメージ通りに、いつまでも慈しめるようなものにしたいと求めたものの、かわいらしいものはペット用しか存在せず、気落ちしていたときに、徳島のほうに、ブリザーブドフラワーが飾られた珍しいお位牌を扱う仏具屋さんがあることを知らされたということでした。
お店の方に問い合わせてみたところ、やはり自分と同じような小さいお子さんを亡くされた方から求められることが多いとのお話しに、辛いのは自分だけではないのだと、少し心の慰みにもなり、お嬢様のお位牌にと依頼されたそうです。
■故人そのものと考えられている位牌
お葬式に用いる白木の位牌は、仮の位牌で、通常、四十九日法要までには本位牌に作り替えなくてはなりません。
四十九日法要を営むとき、白木の位牌は菩提寺に納め、持参した本位牌にお魂入れをお願いします。