ゲーマーは知覚的な干渉を防御し、学習能力が強化されることが判明(アメリカ研究) (2/3ページ)

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 過去のTDT研究では、干渉の種類によって知覚および学習結果が異なることが示されてきた。例えば、目の前のTDT作業をこれまでと違う干渉背景で邪魔をすることで、ターゲットの識別がより困難になる。すなわち、横線の背景に慣れた後、縦線で干渉されると学習しずらくなる。また、ターゲットと干渉画面が表示される間隔を短くすることでも、学習および記憶プロセスを阻害できる。どちらの干渉も、学習を阻害する実世界を模したものだ。

 なお、本実験でのTDTは、ゲーマーが干渉に対処した程度を調べるため特別なものとされた。各セッションは縦線干渉のセッションと横線干渉セッションに分けられたうえ、ターゲットと干渉画面が切り替わる速度はどんどん速くなる(180ミリ秒から60ミリ秒)。

 先行研究と同じく、ゲーマーは、非ゲーマーと比較して、早く正確に目標を特定することができた。さらに、ゲーマーは干渉の変化に対しても強いというおまけのデータまで得られた。1日後に実施されたセッションでは、非ゲーマーよりもターゲットの位置を正確に記憶していたのだ。

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 これらの結果は、おそらくは素早く、競争的な刺激に晒され、これに対処してきたことが原因で、ゲーマーは阻害刺激があっても優れた長期的な学習固定を発揮する能力を身につけたことを示唆している。素早く現れる大量の物体を解釈し、識別することと同様のメカニズムが、長期的な記憶固定も助けている。

 研究者の見解では、ゲーマーが日常経験しているような長期的視覚訓練によって、脳の、特に視覚的な技術に関する固定メカニズムを向上させられる可能性があるという。そして、ゲーマーが発揮するより効率的な固定メカニズムは、学習全般において優れた結果を残せる可能性があるそうだ。

 こうした研究は、視覚学習に関する新モデルの考案につながり、提示された情報への対応のみならず、情報の維持に関するゲームの効果に新しい洞察を与えることになるという。
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