今も人間の知能は進化中!IQに関する「10年の研究」がスゴイ
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IQ
人間の知能の高さを測定する“IQテスト”のスコアが、いまなお伸び続けているのをご存じでしょうか?
スポーツの世界でも、「昔はやっとできていたような技を、いまは軽々とこなしてしまう」というようなことがありますよね。
でも、人間の能力はなぜ伸び続けているのでしょうか? そして、これからも伸び続けていくのでしょうか?
無限ともいえる人類の可能性について、『newsminer.com』の記事よりご紹介します。
■人類のIQは世界的に伸び続けている
1909年から2013年まで、31カ国に住む合計400万人のIQを調査したところ、各10年間でそれぞれIQの上昇が見られたそうです。
国や年齢、性別に関わらず、人類のIQは上昇しているのです。だから10年前の人といまの人のIQを、そのまま比べることはできないのだとか。
なお、このように知能テストの平均値が上昇する現象を、“フリン効果”と呼ぶそうです。
科学者の間では、栄養状態がよくなったこと、教育の質の向上、テスト自体への慣れ、少子化による教育機会の増加などが理由として考えられていますが、はっきりとした理由はわかっていません。
一方、IQテストそのものに猜疑的な科学者も少なくありません。
心理学者のハワード・ガードナー氏は従来のIQテストではなく、言語能力、理解力、身体能力などから総合的に知能をはかるテストを行うべきだと主張しています。
たしかにこうしたテストのほうが、頭の良さをはかるのにはよさそうですよね。でもまずは頭の良さを定義しなくてはならないので、まだまだ従来のIQテストが活躍しそうです。
■でも人類のIQの伸びはもう打ち止め説も
また、今後はこれまでのような知能の伸びは見られないだろうと考える科学者もいます。
栄養状態や教育の質の向上による効果は、もうこれ以上は出ないだろうということ。さらに、IQを上げるための方法も使い尽くされたというのが彼らの意見です。
IQを上げるための方法として、コーヒーや紅茶を飲んでカフェインを摂取するという方法が有名です。
カフェインには、集中力を高めてくれる効果があります。ですから仕事や勉強の合間に、コーヒーを飲んだ経験のある方も多いかと思います。
■脳のマイクロチップで情報をゲット可能!
では、人間の知能はもう上がることはないのでしょうか?
結論からいえば、そんなことはありません。心理学者のマリア・コニコヴァ氏が2015年に発表した最新の研究によると、脳にマイクロチップを埋め込むことで、人間の知能はまた飛躍的に上昇するというのです。
脳にマイクロチップを埋め込めば、インターネットにダイレクトに接続できるようになります。
すると、膨大な情報への瞬時のアクセスが可能になり、記憶のために脳を使う必要がなくなります。わからないことはインターネットで調べればいいのです。
もちろん家族のことなど個人的な情報は自分で記憶するしかありませんが、それでも負担はずいぶん軽くなり、もっと違うことに脳を使えるようになります。脳の能力を最大限に生かすことができるようになるわけです。
機械を使って脳の働きを補助することができるようになれば、認知症などの症状の改善にも役立てることができるでしょう。
この技術はまだ研究の段階ですが、やがて、脳のなかに小さなコンピューターを持つことが常識になる時代が来るかもしれません。
人類の前には、まだまだ無限の可能性が広がっているのです。
(文/和洲太郎)
【参考】