史上最悪のお姫様!? 「腑に落ちない昔話」から子どもに教えられるコトとは (2/2ページ)

It Mama

自らの願いを叶えるために守れない約束をしたり、平気で約束を破ったり、相手の見た目で態度を変えたり。実に身勝手な行動ですが、自分の心に正直な人間の真の姿を見事に表している話と言えるでしょう。

■乙姫が浦島太郎に「玉手箱」を渡したのはナゼ?

日本の代表的な昔話『浦島太郎』にも注目してみましょう。

いじめられていた亀を助けた浦島太郎が竜宮へ行き、手土産に渡された玉手箱を開けてお爺さんになってしまったというこの結末。

この話を聞くと、子どもは「どうして浦島太郎は亀を助けたのに、おじいさんになってしまう煙入りの玉手箱を乙姫は渡したの?」と質問することが多いようです。

大人は「(開けてはいけないという)約束を破ると、大きな罰が待ちうけているのよ」と説明したくなりますが、子どもが知りたいのは「なぜ、開けるとおじいさんになるような玉手箱を渡すのか」というところ。

“浦島太郎は種付けのためにさらわれ、地上に帰ってから浮気をしないように玉手箱を渡された”といった説もあるようですが、これでは子どもは理解できませんよね。ご褒美のおみやげなのに、浦島太郎が少しかわいそうな気がします。これも、なんだかすっきりしない話の一つですよね。

■「教訓」はいちいち説明しない

そもそも、物語や昔話が全て“未来の子どもたちの道徳教育のために”と思って書かれているわけではありません。後世になってから、子どものためになる“教訓”めいた話を中心に絵本が作られたため、“童話や昔話=教訓”という認識が生まれたのではないでしょうか。

ですから、“教訓”が有名な昔話を読み聞かせる時も、「だから約束を守らないといけないのよ」「お友達に優しくしないといけないのよ」と一言付け加えてはいけません。

子どもたちは、大人の知識や常識にとらわれない自由な発想でいろんな受け止め方をしています。文章を読むだけでも十分伝わりますから、“読んだら読みっぱなし”にすることもポイントですよ。

いかがでしたか。

たまには『グリム童話集』や『イソップ物語』などのあまり知られていない話を聞かせて、人間社会を疑似体験させてあげても良いかもしれませんね。

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