自民党議員の「女子高生の中絶は禁止すべき」発言についての考察 (2/2ページ)

東京ブレイキングニュース

妊娠してしまった少女の心の不安を和らげ、背景にどのような不幸があったのか少しずつ聞き出し、場合によっては親と切り離し、自分の意志として決断をさせる。 そうした配慮が絶対に必要だというのに、今津議員はまったくもって思慮が足りなすぎる。 さすが自民党の政治家様だと言うよりない。

 どうすればこのようなトンデモ発言が出来るのか不思議でならないが、まず第一に考えられるのが "人権" という概念が欠落しているという点だろう。 また男尊女卑が根底になければ、女性から 「自分の身体をどうするか」 といった決断をする権利を奪うような考え方は不可能だ。 少女が中絶について考えなければならないという事は、孕ませた人間がいるという事でもあるのだが、そうした連中に対しての発言が何一つないところからも本音がうかがい知れる。

 他の政策や失言の類を踏まえて考えるに、どうも自民党は日本人女性が憎くて仕方ないらしい。 自民党からしてみれば、女など力のある男に依存して生き、自分一人では子供を堕ろす決断さえ出来ないような、奴隷であるべきという事なのだろう。

 さらにツッコミを続けるが、今津議員は 「高校生がセーラー服を着て産婦人科に入り、子供をおろすことができるというのは」 と言っておられるが、そもそも産婦人科にセーラー服を着て行く場面を想定している時点で狂っている。

 もし中絶の相談をする場合は、帽子にサングラスにマスクというマンガに出て来る銀行強盗のようないでたちの方がより現実に近いだろう。 少なくともセーラー服よりは。 また彼の口ぶりでは女子高生がコンビニやファストフード店に行くような感覚で気軽に中絶しに行っているように思っていると受け取れるが、どこの誰がそんなライト感覚で手軽な中絶ライフをエンジョイしているというのか。 バカも休み休み言え。 この先生様にはどれだけ現実が見えていないのかという話である。 女子高生が中絶を決断する際の心理すら理解できないのであれば、貧しさや絶望によって国民が漏らす怨嗟の声など、そりゃ気づくはずもない。

 何より恐ろしいのは、これほど世間が見えていない政治様が 「世間が許さない」 などと口走り、自分の主張・正義・価値観に世間の多くが賛同すると思い込んでいる点である。 自民党はこんな思考の政治家ばかりよく取り揃えられるものだと、もはや嘆きを通り越して感服してしまう。

Written by 荒井禎雄

Photo by Luis Marina

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