テキスタイル型のソフトなウェアラブルデバイスができる?東大が伸縮可能な導電性インクを開発 (2/2ページ)

■ 大きい面積にもプリントできる
試作した筋電センサーでは、スポーツウェア用の布地を基材として使用し、電極と配線を1回のプリントで形成する。さらに布地の裏側にも同様に導電性インクによるプリントをすることで2層の配線パターンが形成できる。
このとき、表裏の配線間を接続する場所に、あらかじめ小さな穴を布地に開けておくことで、2層間に電流を流すビア配線(複数の層の配線を接続する構造のこと)も形成できる。さら に、その電極から得られた微弱な筋電信号を有機トランジスターを使って増幅することで、非常に簡単に筋電センサーが作れるのだ。

この技術は、短い時間でウェアラブルデバイスを製作することができるほか、大きな面積の布地にも簡単に適応できる。たとえば全身を覆うような多点のセンサーシステムを、テキスタイル型のウェアラブルデバイスで作れるようにもなるという。
そして、テキスタイル型のウェアラブルデバイスならば、日常利用での快適性を損なうことがないし、スポーツ時に要求される軽さや柔軟性も実現する。スポーツ、ヘルスケア、医療におけるさまざまな応用が期待されるという。
そもそも生体をモニターするセンサーは、身体にフィットしたほうが都合がいいものが多いので、テキスタイル型のウェアラブルデバイスというのは非常に有効だろう。持病があるひとの健康管理や、体調の急変のすみやかな察知、そしてスポーツにおけるトレーニングやケガ防止等の技術がさらに進歩するかもしれない。