【歴史マニアの女医コラム】戦国時代最強の猛毒はテタヌストキシン! 現代は0.5gで人類が滅ぶボツリヌス (2/3ページ)

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・意識ハッキリしたまま骨が折れるほどの痙攣を起こす
先ほどの説明で『破傷風菌は土の中に普通にいる』と言っておきながら『日本での患者数は年間約100人』と少なめです。

破傷風って滅多にかからない病気なのかな?と感じたのではないでしょうか。答えはyesでありnoです。世界全体でみると年間に数十万~百万人の方が破傷風により命を落としています。気付かないくらいの小さな傷から感染するケースもままあります。

・20代くらいまでは破傷風に対して免疫あり
ではなぜ日本では患者が少ないのでしょうか? それは『予防接種』が普及しているためです。わが国では昭和43年から破傷風ワクチンを含む三種混合ワクチン(DTP)が開始されました(但し昭和50年~55年は副作用のため破傷風のワクチン接種が休止)。このためワクチン接種をきちんと行っていれば20代くらいまでは破傷風に対して免疫があるため患者数が少ないのです。

・開口障害から全身痙攣へ
破傷風に感染すると通常3~21日の潜伏期を経て開口障害(口が開けにくい)から始まる特有の症状をおこします。開口障害の後は、ひきつり笑い → 全身痙攣へと症状が進行していきますが、開口障害から全身痙攣までの期間が短いと予後不良となります。

重症の破傷風は骨が折れるくらいの重症痙攣をおこしますが『意識はハッキリしている』ので悲惨です。

・傷が土壌で汚染されるような怪我は危険
毒素が神経に取り込まれる前であれば抗毒素が効果を持ちますので、傷が土壌で汚染されるような怪我をした場合は念のため受診をすることをお勧めします。ちなみに破傷風菌を純粋培養し、毒素を発見、抗毒素による治療(血清療法)を確立したのは『北里柴三郎』です。

そうそう、江戸時代のスーパーひらめきマン『平賀源内』も破傷風で亡くなっております。

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