異色のゲイレスラー・男色ディーノが語る 好奇心のヒダへの訴求法 後編 (2/3ページ)
ただ、それが狭いプロレス業界の中だけでグルグルしているだけの話では成長がないので、なるべくたくさんフックを作って、好奇心に訴えていきたいわよね。
――現在はプロレスブームの再来と言われていますが、ディーノ選手はその辺りをどう見ていますか。
ディーノ ブームでもなんでもないわよ。ブームと呼ぶにはなんだか浮かれ過ぎてないの? って、私はそう思ってるわ。DDTからは、いま飯伏幸太というエース選手が新日本プロレスさんと2団体所属というカタチを取らせていただいたり、社長が別団体のW-1とのCEOを兼任したり、メディアでも話題になって、目に触れるキッカケは確かに多くなったと思うわ。でもそこで、例えば新日本と同じような試合を目指したとしても、アチラから観に来てくれたお客さんは満足しないと思うのよね。でも、新日本から観にきて、そこに違う毛色があったら、そこには引っかかる人はいると思ってるので、なるべく尖った試合をして引き込んでいきたいとDDTは思ってますね。プロレスブームかどうかはわからないけど、まだやれることも残ってるし、やれてないこともたくさんあるから、まだまだこれからよ。
――いまのプロレスブームを見ていると、プロレスそのものというよりも、“誰々のファン”といったように、選手個々のファンが増えてきているような印象があります。
ディーノ でもね、DDTのお客さんに限っていえば、「○○選手じゃないとダメ!」というのは実はあまりないのよ。アイドル業界でいうところの『箱推し(ある特定の人物ではなく、その人物が所属するグループそのものを支持すること)』みたいなところがあるのかも。だから、飯伏幸太が休むから観に行かない、HARASHIMAが出ないからチケット買わない、とかいうのはなくて、DDTプロレスリングって団体そのものを観に来てくれてるファンが多いみたい。それはチーム力で勝負出来てるからだと思うけど。でも入り口は“この選手が好き”というのももちろんアリよね。プロレスへの入り口は何でもかまわないと思うのよね、私は。
――DDTプロレスは一度ハマってしまうと逃げられないというか、他団体とは違う吸引力があります。
ディーノ そうですね、団体全体でその自信を持ってやってるわ。