古代生物「ハルキゲニア」の頭部が特定され、新たなる再現図が作成される。 (3/5ページ)
また、球状構造についても正体が判明している。スミス氏によれば、端的に言うと答えは糞だという。「具体的には、泥の層の下で潰されたとき、あまり強くない部分から押し出された、動物の中身のスープのようなものですね」

出典: karapaia

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この発見は、地球上の生命が今日存在する複雑な形へと急速に進化を遂げていた時代における、ハルキゲニアという原始的生命の生態を解き明かす手がかりとなるだろう。ハルキゲニアは明暗を認識する原始的な視覚を有していたと考えられる。昼と夜の区別はついたようだが、接近する捕食者はなかなか見ることができなかったようだ。
環状に並んだ尖った歯は、喉の方へ向いている。これはおそらく、口から吸い込んだプランクトンなどの餌を胃へ導くために使われたようだ。実は、こうした歯の発見は意外なことだった。というのも、現生する動物で最も近い有爪動物には歯がないからだ。すなわち、かつて歯を獲得したにもかかわらず、再度失ったようなのだ。
「顕微鏡で笑顔のような歯が見られるとは、全く予想していませんでしたよ」とスミス氏。