Amazonリフォームストアが建設業の崩壊を加速させるか (1/2ページ)
6月30日EC最大手のAmazonは、ある“とんでもない発表”を行った。
それが『Amazonリフォームストア』のオープンだ。一見リフォームもネットで買える時代になったかぁ、といった話のようにもみえる。しかしこれは、見方によっては建設業界にリアルを超えた競争を持ち込む非常に大きな発表なのだ。
■ リフォームをネットで売る仕組み
Amazonが今回発表したリフォームストアの仕組みはこうだ。Amazon上で気になる仕様のキッチンやトイレ、風呂といったリフォームの仕様を選択し発注する。すると提携するハウスメーカー(積水とダイワ)の関連会社が注文者の家に行き現況調査をする。そこであらためて工事費を算定し(工事が難しい場所などの場合、別途価格というわけだ)見積もりを提示。改めて契約という流れである。
このAmazonが革新的なのは“ネット上で価格を堂々と表示している”ことにある。しかもトイレやお風呂の本体価格だけでなく、“工事費まで含めた総額”を表示している点だ。正直、建設業界の価格設定には明確な基準があまりないところが多い。それに対して“透明性を持って価格表示”をしていることはかなりの変化といえるのである。

■ 競争のほぼない建設業界
建設業界はかなり特殊な業界だ。広告を出すような中規模以上のハウスメーカーや建設会社を除けば、殆どの会社は“口コミや紹介で仕事を得る”ことが多い。リフォームも同様で、知人が家をリフォームした会社を紹介してもらうといったかたちで仕事をとることが多いのである。
そうなると“価格の透明性は低く”、どうしても工務店や建設会社の言い値に近い価格になってしまう。現場管理費や施工費といった、どのように算定されているか分からないものに多額の金額を払うという、他の業界では考えられないことが当たり前におこるのである。