最低1日100回「ありがとう」を!人生が変わる松岡修造の教え
きょうご紹介したいのは、『解くだけで人生が変わる! 修造ドリル』(松岡修造著、アスコム)。テニスプレーヤーを経て、現在は各メディアで活躍する松岡修造さんが、「素晴らしい自分」に変わるための独自の方法を明かした一冊です。
ユニークなのは、松岡さん流の習慣をドリル形式で身につけることができる点。
各メッセージの●●●部分を埋めていくと、メッセージが浮かび上がるわけです。
とだけ書くとギャグかと誤解されてしまうかもしれませんが、そのメッセージはとても真面目で理にかなったもの。
日本の気温を上げるともいわれる「松岡キャラ」の根底に根づく、真剣な思いを感じ取ることができます。
数字に関係した、いくつかの例をご紹介しましょう。
■1:「切り替える」ための方法
[問題]:イライラしたら半径1メートルにマイ●●●
[答え]:イライラしたら半径1メートルにマイシールド
メンタルが弱かったという松岡さんは現役時代、「感情的になったら自分の周囲に円を描き、その内側にいる姿をイメージしなさい」といわれたことがあるそうです。
しかし基本的には同意できたものの、「それをそのまま取り入れると、メンタルトレーニングに支配されてしまう」とも感じたのだとか。
つまり、それだと「やらされている感」が強くなってしまうということです。
そこで考えたのは、「どうすればおもしろく続けられるか」ということ。自分流にアレンジすると長く続けられるし、効果も高いと思ったからだとか。
その結果として思いついたのが、「マイシールド」。これは、SF作品に出てくる「身を守る薄い膜」のようなもの。
感情的になりかけたら、自分を中心とする半径1メートルにマイシールドを張る。
そうすれば外部との関係性は完全に遮断されるので、あとは感情的になりかけた自分自身をコントロールするだけだという考え方です。
■2:「感謝する」ための方法
[問題]:1日●●●回の「ありがとう」
[答え]:1日100回の「ありがとう」
うまくいかないとき、松岡さんにとっていちばんの武器になるのが「ありがとう」だそうです。前向きにさせてくれるだけでなく、心を落ち着かせてくれるから。
だから、「ありがとう」をいつも心からいいたいと、常に目指しているそうです。
そのために、最低でも1日100回の「ありがとう」をいうことから始めたというのですから驚きです。
ちなみに、口に出してもいいし、心のなかで思ってもOK。
習慣になったいまでは、100回でも足りないと感じるといいます。なぜなら、感謝すべきことはたくさんあるから。
感謝すべきことが見つからないなら、特に理由がなくても「ありがとう」といおうと松岡さんは勧めています。
最初は「どうして感謝するんだ?」と違和感を抱くかもしれないけれど、少なくとも「ありがとう」と思えば悪い方向には行かないはず。
松岡さん自身が実践し、そう実感しているというのですから納得できます。
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このようにメッセージはシンプルで、説得力に満ちたものばかり。空いた時間にパラパラとめくってみれば、より心地よく生きるためのヒントを見つけることができそうです。
(文/印南敦史)
【参考】