リソパンスペルミア説:地球の生命が宇宙の彼方からやってきたという新たなる証拠が発見される(ロシア研究) (2/3ページ)

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しかし、地上に生息する一部の種は、過酷な環境でも生存することができる。それに相応しく好極限性細菌と名付けられた種は、先史時代の環境でも繁殖することができるのだ。

 だが、宇宙と地上での生存能力があっても、ファンタジーと現実との間にはまだ隙間がある。微生物は大気圏突入のストレスに耐えることができなければならない。その摩擦熱は最も頑強な生物でさえ殺してしまう可能性があるのだ。だが、生物がこれに耐えれるという証拠は、よく言っても乏しいといったところだろう。2010年の研究では、藻類を宇宙から大気圏突入させたが、生き残ったものはなかった。2014年には、DNAが生き残ることが判明したが、ここから生命自体を期待することはできない。

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リソパンスペルミア説を裏付ける新たなる発見

 しかし、2015年7月に、同理論はロシアの科学チームから強力な後押しを得ることができた。彼らは、隕石に守られた微生物が突入プロセスを生き残り、成長を開始できることを発見した。この結果は、実際に地球の生命の起源である種を突き止めるための研究を加速させるかもしれない。

 同チームが実験したのは、サーモアネロバクター・シデロフィラス(Thermoanaerobacter siderophilus)という耐熱性極限環境微生物だ。これは1999年に、ロシアのカリムスキー火山の付近の火道で発見された。この微生物は高温に耐えることができるのみならず、鉄があっても成長でき、高ストレス環境でも芽胞を形成する。実験には打って付けである。これを培養した後、乾燥させ、人工隕石の中に埋め込んだ。実験の隕石は直径7cmほどで、隕石に見立てるには理想的な玄武岩で作られたものだ。

 微生物を仕込んだ隕石は、人工衛星フォトンM4の外装に取り付けられ、軌道まで打ち上げられた。45日後、フォトンは地球へ突入し、その途中で980度以上にもなる超ストレス条件に隕石を曝した。この過酷な試練が終わると、パラシュートによってフォトンは無事帰還した。

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