ピース又吉『火花』は120万部超…推薦本もアマゾン上位独占に出版業界が騒然

デイリーニュースオンライン

累計124万部の大ベストセラーに
累計124万部の大ベストセラーに

 処女作『花火』(文藝春秋)が第153回芥川賞を受賞した、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹(35)。衝撃的な第一報は出版業界のみならず芸能界にも伝播しているが、その経済効果が早くも“目に見える形”で露見していた。現時点で120万部を突破し、テレビや映画化に関してもすでに複数社が獲得に動き出しているというが──。

「200万部を目指す!」

 出版関係者が明かす。

「芥川賞を受賞後、7月21日の時点で『花火』は累計発行部数124万部版を突破。一時期は品薄状態となっており、発行元の文藝春秋関係者は『総売上200万部を目指す!』と鼻息荒く宣言していました」

 今回の増刷により、『火花』による印税は約1億5000万円と言われるが、又吉の取り分についてある芸能関係者は、

「所属の吉本興業は、タレントのギャラ取り分が1割と言われています。が、この比率は所属した直後の金額。在籍年数や貢献度によって取り分は上がっていきますし、何より又吉の場合は営業やテレビ出演などではなく『コンテンツ』による収益という点が大きく評価されるでしょう。『火花』の映像化、また次回作の期待値などを加味すると、実際に受け取る金額は億単位になる可能性も」

 と証言する。そんな又吉だが、出版界に与えたインパクトも規格外だった。というのも、つい先日、出版関係者を唸らる一幕があったようだ。

 前出の出版関係者が語る。

「又吉は7月22日放送の『NEWS ZERO』(日本テレビ系)に出演した際、『夏休みに読んでほしい本』として、北村薫著『月の砂漠をさばさばと』(新潮社)、西加奈子著『漁港の肉子ちゃん』(幻冬舎)、町田康著『告白』(中央公論新社)の3冊を紹介したんです。すると翌日、その3冊が見事にamazonの書籍ランキングの2位、3位、4位に急上昇しました。当然1位は『花火』とあって、まさに又吉による独占状態。とんでもない影響力です。今後は映像化や次回作の話だけでなく、推薦文や帯の執筆オファーが殺到する可能性もありますね」

 タレント、しかもお笑い芸人が一夜にして“文豪”となった事象に関して、各方面で様々な意見が交わされているが、少なくとも又吉の存在が出版業界の起爆剤になったことは間違いなさそうだ。

(取材・文/一樹守)

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