「我々生命は宇宙からやってきたかもしれない・・・」それを確かめる実験の結果がでた (2/3ページ)
落下の途中で隕石が体験する温度は華氏1,800度(摂氏約982度)にもなる。

そうして地球に落下して戻ってきた隕石を回収し、研究所で余計な微生物に汚染されないよう細心の注意を払って観察したところ、なんと24のサンプルの内、4つは全く問題無く成長を継続していることが確認できたのだ。

この実験結果から、生命が隕石によって地球にもたらされた可能性は、否定しきれないという結論に至った。
■ 宇宙に浮遊する生命を捕らえろ
ところでこの『パンスペルミア説』については、日本でも別の実験でアプローチする実験が進められている。その名も『たんぽぽ計画』だ。
もし宇宙空間を、生命の種がタンポポの種の様に漂っているのならば、宇宙空間で捕らえることができるはずだという実験だ。

研究グループ代表は東京薬科大教授(極限環境生物学)の山岸明彦氏だ。JAXAを始め大学など国内の26機関が参加しているという。
こちらは5月26日に、ISSの日本実験棟『きぼう』の船外施設に特殊な装置を設置して実験を開始している。
装置には、エアロゲルと呼ばれる板状の特殊なシリカゲルが使われている。ここに宇宙を浮遊していれば秒速数キロから十数キロで衝突してくる微生物の衝撃を、和らげながら捕らえるのだ。
『たんぽぽ計画』では、上記実験に平行して、地球から持ち込んだ微生物を宇宙空間に直接曝す暴露実験も行われる。