中身が腐ってたら教えてくれる?3Dプリンターでつくる「スマートキャップ」 (2/2ページ)

FUTURUS

たとえば抵抗として作用する細いワイヤーとか、キャパシターを作るための平らな板といった感じだ。


■ 牛乳の劣化を簡単に検知

そして、それらによってなにか役に立つものを作れないかということで、考え出されたのが、牛乳の劣化を検知する紙パック用のキャップだ。

この“スマートキャップ”は、キャパシターとインダクターを使って共振回路を形成している。紙パックを振ると、牛乳がキャパシターの隙間に入り、電気信号となる。牛乳のなかのバクテリアが増えると、その信号が変化して電波の周波数が変わるため、ワイヤレスで劣化が検知できるというものだ。

この3Dプリンティングの技術を使えば、食品のパッケージに装備してもいいほど安価に電気回路を作ることができようになると思われます。店舗の食品棚にある食品の鮮度を、携帯電話でチェックできるようになるとしたらいかがですか?

と研究者のひとりLiwei Lin教授はいう。

正直にいって、食品の鮮度を検知するセンサーがそんなに必要だとは思わないが、じっさいこの“スマートキャップ”はあくまでもこの3Dプリント技術をアピールするための最初のサンプルにすぎず、“スマートキャップ”がこの技術の目的というわけではないようだ。

彼らの研究室は、現在エネルギー変換器を搭載した人体に埋め込むことができるデバイスなどの技術を研究している。血圧や筋肉の緊張や薬剤の濃度を検知できるようなものだ。

現在すでに身体に埋め込む各種小型デバイスの開発が進んでいるが、次に重要になるのは、それらを安価に作る技術だろう。そこを3Dプリント技術で改善すれば、埋め込みデバイスはさらに普及しやすくなるはずだ。

「中身が腐ってたら教えてくれる?3Dプリンターでつくる「スマートキャップ」」のページです。デイリーニュースオンラインは、ネットなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る