世界規模で加速する次世代環境車の波・・・欧州のCO2排出規制で「PHV」の存在感が増してきた

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世界規模で加速する次世代環境車の波・・・欧州のCO2排出規制で「PHV」の存在感が増してきた

経営コンサルティングを手掛ける『DTC』(デロイト トーマツ コンサルティング)が国内の消費者2,075名を対象に“次世代自動車”に対する意識動向を調査したところ、昨年の調査時に比べて大きな変化が現れたそうだ。

トヨタ自動車が『MIRAI』を発売したことや、企業、政府自治体による水素関連活動がメディアを通して数多く報じられたことで、燃料電池自動車『FCV』に対する認知度が昨年比で+12%と大幅に上昇。

またプラグインハイブリッド車『PHV』についても認知度が昨年比で+7%上昇している。

その背景には欧州勢が続々と『PHV』を発表したことが挙げられる。

■ メルセデス、BMW、アウディがPHVを積極投入

昨夏にはメルセデスベンツが同社初となるPHV『S500 PHV』を発表。

大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載、フル充電まで200V電源で約4時間、モーターのみでのEV走行は33kmとなっており、日本には11月に『S550 PHV ロング』のネーミングで導入されている。

また今年1月には新型CクラスをPHV化した『C350 PHV』をデトロイトショーで発表。

1.5-2.0時間という短時間での充電が可能となっており、『S500 PHV』と同等のEV走行が可能で、このモデルも日本導入を間近に控えている。

一方のBMWは既に日本にも導入済みのPHV『i8』に続き、今年3月の上海モーターショーで『X5』のPHV版となる『xDrive40e』を発表。

5月には3シリーズのPHV版『330e』(EV走行35km)を、そして6月には新型7シリーズのPHV版『740e』(EV走行40km)の存在を明かしており、他にも『X1』や『MINI クラブマン』などのPHV版も続々とスタンバイしているようだ。

アウディの『A3 e-tron』はターボチャージャー付きエンジンを備え、最長50kmのEV走行が可能。このように欧州勢がPHVモデルを相次いで発表する背景には2021年に迫る“CO2排出規制”がある。

この排出規制はかなり厳しく、これまでは1kmあたりのCO2排出量は140g以下とされていたが、2021年以降販売される新車は95g以下と30%以上低い数値が義務付けられている。

このため欧州の自動車各社はガソリン車以上に、PHVモデルの研究開発に積極的になっているのだ。

■ 欧州勢のPHV攻勢に対する日本メーカーの動向は?

当然ながら日本車も海外向けモデルにおいて同様の対応が求められる。

国内ではEV走行距離(60km強)が長いことで『三菱アウトランダーPHEV』が人気を博しているが、来年には次期『トヨタ プリウスPHV』が出番を待っているようだ。

HV、PHV、FCVで世界をリードしてきたトヨタ自動車がPHV攻勢に出た欧州勢に対抗すべく次世代『PHV』の開発に総力を結集していることは容易に予想できる。

こうした動向からも、将来的にFCVの普及が本格化するまでの間、『PHV』が次世代環境車の本命になりつつあると言えそうだ。

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