御意見番の舌戦!野村克也VS張本勲 プロ野球「猛毒トーク」バチバチ対決 (2/4ページ)
「見逃してストライクを取られたら、どうするの。際どい球だから絶対に手を出さないとダメですよ!」
さらに、「喝に近い!」とまで言い切った。だが、チームの勝利を考えれば、記録よりも出塁を優先した秋山は褒められるべきもの。張本氏には、ファンだけでなく、球界関係者から疑問の声が上がるほどだった。
その鋭い舌鋒は、他のスポーツにも容赦がない。
今年4月にはサッカーJ2、横浜FCの三浦知良に「もうお辞めなさい」と引退勧告。ファンから大ブーイングされる一幕もあった。
「カズファンには申し訳ないけど、J2は野球で言うと2軍で話題性がない。そろそろ若い選手に席を譲ってやらないと。しがみつく必要はないでしょ、これほどの選手なんだから」
これには、ネットを中心にファンが「引退はカズ自身が決めること。余計なお世話だ!」と猛反発。
結局、当の三浦が「(昔、ファンだった)張本さんみたいな方に言われて光栄ですよ」と大人の対応をしたため、翌週の放送で張本氏はキングカズに「あっぱれ!」を進呈。
張本氏は、すっかりご満悦で「今度、会ったら、ご馳走するから」と語った。
「メジャーに行く理由は金」
プロ野球史に偉大な足跡を残した2人の御大。
球界きっての理論派でID野球の提唱者として知られる野村氏は、南海ホークスの4番・捕手として活躍。パ・リーグで9度の本塁打王、65年には戦後初の三冠王を獲得。監督としても南海、ヤクルトで5度のリーグ優勝、3度の日本一を経験した名将だ。
張本氏は東映フライヤーズの主砲として、パ・リーグで7度の首位打者に輝いたスラッガー。巨人に移籍した76年と翌77年には第一次長嶋政権の連覇に貢献。通算安打数3085本は、日本プロ野球記録である。ここで、プロ1年目は東映、2年目に南海に移籍した経歴を持ち、2人と縁の深い野球評論家の江本孟紀氏は、こう話す。
「2人とも能ある鷹には違いないんですが、ノムさんは"能ある鷹は爪を隠さない"タイプ。ハリさんは"能ある鷹は爪を隠す"タイプなんです。野村さんの緻密な野球理論はつとに有名ですが、暴れん坊のイメージが強かった張本さんの野球に対する洞察力も素晴らしいものがあった。